阿波を隠す神武東征が欠史八代を生む
やまとみずほの国に生まれて 第二十一話
第二十前「八咫鏡が偽りなら草薙剣は裏切りの剣?」にて、素戔嗚尊の剣が欠けて建御雷神になったと書いた。剣とは武力そのもので、素盞嗚の欠けた剣は十束剣と呼ばれるが、文字通り十本の剣と気づいた。スサノオに使える氏族を剣に例え、その内の1本が裏切って天叢雲剣になりました。第十三話
「国譲りはユダヤ天津神vsインド国津神?」での騙し討の手管が判明です。
豊玉姫のお伽噺は、神武天皇の皇后である媛蹈鞴五十鈴媛がモチーフです。難産で産後の肥立ちが悪かったのでしょう。第二代の綏靖天皇を育てたのは妹の五十鈴依媛命で、豊玉姫・玉依姫姉妹の甥・叔母の異世代婚の元ネタ。しかし、第三代の師木津日子玉手見命を産んだのは河俣毘売です。なぜなら河俣毘売は師木県主弟磯城の娘だから。でも神武は奈良盆地に入ってます。
紀の川を上ると、五條市から「ゴショ」、もとい御所(ごせ)市を経て自然に奈良盆地に入っちゃいます。熊野川を遡るから紀伊山地を越えるために、八咫烏の発明が必要でした。本名は隠され賀茂建角身命として、下鴨神社に祀られます。でも御所市に鴨神社総本社と称する高鴨神社(上鴨社)を始め葛木御歳神社(中鴨社)や鴨都波神社(下鴨社)が鎮座。かもきみの湯?。
そして御所市柏原に神武天皇社。葛城の地名より前に鴨と呼ばれています。そして時系列的には逆転するが、兄磯城との戦いの前に天神地祇を祀るため紀の川上流に神武天皇聖蹟丹生川上顕彰碑。高見川へ日裏川と四郷川が合流する紺碧の夢淵が絶景。東の瀧も有り丹生川上神社に罔象女神を祀ります。神武天皇が戦勝祈願に御神酒を捧げ、酔って浮かんだ小魚を鮎と名付けた。
吉野離宮址は、万葉集や懐風藻が詠う吉野宮の情景が、宮滝遺跡でないことから建てられているが、本当の吉野宮は阿波の吉野川だからしょうがない。丹生川の丹生川上神社下社にも、吉野川本流の丹生川上神社上社にも、古代の祭祀遺跡があり、神武天皇は紀の川水系の辰砂は探索し尽くした。ちなみに熊野川は新宮川水系、宇陀川は淀川水系の高地だから、後回しのはずだ。
媛蹈鞴五十鈴媛の同父同母の兄弟、天日方奇日方命。鴨王(かものきみ)。
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