読書感想文をがんばる(2024.08.10)

今日は夏休みの宿題デーだった。

明日から長男(8歳)はおそらく5日間程度妻の実家で寝泊まりする事になるので、その前に宿題を終わらせておこうという事になったのだ。

8割がた宿題は終わっていたものの、まだ大物がいくつか残っていた。その筆頭である二つが「夏休みの自由課題」と「読書感想文」だ。

「夏休みの自由課題」とは要するに自由研究や、工作の事だが、長男には一応ある程度目途はついているようだった。しらんけど。

一方、読書感想文については、本を読むところから始めねばならなかった。それで長男は借りてきたけっこう分厚めな本を午前中うんうん言いながら読んでいた。読んでいたのは「じっぽ」という本。

なんとこれ140ページもある。そんな長い本読んだことないくせに、本のチョイスがまず間違っている気がするが、チャレンジしてみようと思ったのかもしれないし、単純に面白そうだと思ったのかもしれないので、黙って見ている事にする。

だいたい午前中いっぱいかけて本を読んでしまった長男。昼食をはさんで午後はいよいよ執筆(?)にとりかかる事にした。

ちなみに昼食は素麺だった。先日猿荻レオンさんの記事を読んで私は無性に素麺を食べたくなっていたから。

私はわざわざミョウガを買いに近所のスーパーへ行った。素麺はおそらく一番美味しいと思われる「揖保乃糸」のストックがあったが、一袋だと心細いので、もう一袋追加で買った。大葉は庭のプランターに勝手に生えているやつをもいだが、ここ何日かの酷暑のせいで、だいぶ弱っていた。

そして満を持して食べた素麺だが、なんだかあまり美味しくない。妻も同様の感想だった。なぜかというと、おそらく茹でた後の洗い方が足りなかったのではないか。私は早く食べたいがためにあせって、せっかくの「揖保乃糸」を台無しにしてしまったのだ。

素麺は必ず近いうちにリベンジするとして、長男はいよいよ読書感想文を書くために原稿用紙に対峙したのだが、書きだし方を間違っていきなり本文を書いたり、えんえんあらすじを書いたりしていて、うまく書けない。

ちゃんと小学校から「読書感想文の書き方」というすごく分かりやすいマニュアルのようなものをもらってきているのに、ろくに読まずに書き出すからそういう事になる。なんでもちゃんと読めばちゃんと出来るようになっているのに。長男の悪いくせだ。

それで丸々一枚書き直す長男。すでに心が折れかけている。というか泣いている。情けないなぁと思うが、考えてみれば私も似たようなものだった。親に張り付かれて嫌々読書感想文を書いていたような記憶があるのだ。

読書感想文、本当に嫌だった。でも毎年回を重ねてくるとだんだん慣れてきて、私はズルい事をするようになった。

だいたい本には「あとがき」があるので、ほとんどそこからパクって感想文を書いた事があるし、読むのが嫌なので、架空の本について感想文を書いたこともある。多分先生はたいして読んでないのだろう。どちらも普通にパスしていた。

今回も私はまず「あとがき」がないか確認してみたのだが、なかった。私は「チッ」と心の中で舌打ちした。

お手本を書くのにわざわざ140Pもある本を読むのもしんどいので、私はネットであらすじを引っ張ってきて、それを用いてAI(Googleが最近リリースしたGeminiというやつ)に「じっぽ」で感想文を書かせてみた。

すると読書感想文そのものではないものの、けっこうヒントになるような分かりやすいものを作成してくれた。とはいえ、小学校3年生には読めない漢字が多く使われていたので、「小学校3年生でも読めるようにして欲しい」と指示したら、ちゃんとそのような文章が上がってきたので、私はそれを長男に見せた。

それからも長男は原稿用紙を前にして戦っていたものの、夕方5時にはようやく読書感想文を仕上げる事ができた。そして私たちが風呂に入っている間に習字の課題も終わらせる事が出来て、これで心置きなくバカンスを楽しめるというものだ。

しかし「夏休みの自由課題」はどうするのかなぁと私は思っているが、多分長男の頭の中は今日から始まる楽しい楽しい時間の事でいっぱいで、宿題の事などどこかにぶっ飛んでしまっているだろう。

「せいぜい楽しむこったな!」と思う。


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