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ヤマ
2022年6月8日 20:22
熟れた果実を齧ったときに私の歯は折れたんだとさ可笑しいじゃないか笑っちゃうよなあの紅く熟れたぐじゅぐじゅの実より私の身の方が脆いんだとさ長らく生きてみたけど何だか可笑しいじゃないか笑っちゃうよ笑い疲れて腹が減ってきたな林檎があったなああ、歯がねぇんだった神のご加護ってか?
2022年4月22日 01:55
柿の実が落ちている秋の空が橙々色に広がっている先っぽが枯れた広葉樹が石垣から溢れている猫がふぁーっと欠伸をした黄色い帽子の集団が指を指す飛行機雲がスゥーっと空に吸い込まれていく電線のカラスがバサバサしだす夕日が落ちてゆく子供たちの笑い声が家に帰っていく柿の実が落ちている
2021年11月7日 16:50
秋の夕日に黄昏て空飛ぶ雁(カリ)はもう消えて行く待ち人は来ずただその持て余したるエネルギーをただただ腐らせている伏せた目の奥の奥にある真ん中で怨嗟の炎を燃やし続けている待ち人は待っていても来ないよ誰かの声に生返事を返すその聖人のフリをした表情(カオ)のままで君は消えていってしまうのでしょうか
2021年8月21日 10:53
残った喧騒遥かに遠くさざめく波が足を浸して灼けた肌を癒す風はなんだか切なく季節を攫ったグッバイ青春ラムネの味はシュワっと弾けたあの日のシャバダバ
2021年2月24日 23:28
熱を帯びてかち割った頭が徐々に冷めていく向こうのほうからほら楽しそうな音楽が聞こえるだろ夢なんて言葉で固めた自分の殻が徐々に縮こまっていくほら見てみななんて優しい表情なんでしょう心に熱いもんが出たら遠慮なんて忘れて突き進めタイミングなんて考えるなほら今そこがタイミングだ火種を消すな 火種を消すな惑わされたらそこで終わりだ忘れるな忘れるなどんなに囲い込んでも、
2021年2月23日 00:40
君に見せた情けない顔あれは君に見せたかった顔さだけど、君は去っていったね分かっていたさ迷惑なのはでも、僕の中の君はずっとずっとそんな僕の背中を押してくれたよだけど、君はやっぱり去っていったね別にもういいんだけどさ分かっていたことなんだから僕は君とずっと会話していたんだ君についてずっとねもちろん僕のこともたくさん話した全部君との思い出さ忘れたくなかっただから、全部
2021年1月31日 23:33
君は瞬きが多いいつも一緒にいるんだけど君は瞬きが多いねもしかしたら埃が沢山あるから瞬きをしているのかと思ったから僕は周りのゴミ取り払ってあげたんだそれでも君は瞬きが多い一緒に映画を見ている時でも君は瞬きが多いねもしかしたら何か恐いものを見たくないから瞬きをしているのかと思ったから僕は君を周りの恐いものから守ってあげるんだそれでも君は瞬きが多いもしかしたら君は目が
2021年1月26日 21:18
マシンガン抱え込んで標的を探し回って数十年勝負所を見失ってるね。引き金の引きどころもターゲットも後回しにする理屈が尽きました。6発式のリボルバーに1発の銃弾を込めてコメカミに当てて幾数年指先に力が入りません。元々手にする武器が違ったのかもしれません。
2021年1月17日 12:07
行き先のない悲しみにブリキの蓋をただ落とし缶詰の底で体育座り全てを閉ざして何も観ず何も聴かずただ1人になり独りになり自分だけただ一人になりたかった薄暗い缶詰の中は静かだけどブリキの隙間からソトの音が入ってくる光と陰の動きを感じるどれだけ蹲っていただろう鳴り止まないソトの動きに惑わされてボクは不安にかられたどれだけブリキの蓋を見つめただろう繰り返す光と陰の交差に
2021年1月13日 23:03
昔の明日は今より遠く昔の今日は夢に煌めく明日の昨日は煌めく陽炎明日の今日は闇夜の光今日の昨日はノスタルジーで今日の明日は妙にリアルだ回石進