シェア
ヤマ
2023年2月20日 02:28
夢で見たあの大地僕は怖くて泣いていた何度も何度も飛び出そうとして脚の震えを拭っていたんだ雲が象を描いた空で僕は空想を輝かせていた何度も何度も繰り返してみて胸の震えを感じていたんだ踏み締めた道が描いた地図を眺めて僕は空を見上げた虚しく咲いた心の花に今日もジョウロを傾けている虚な瞳で眺めた空はどこかの夢と似通っていた何度も何度も思い返して"ホ
2023年2月12日 13:02
放浪の身を 落ち着けてみて落ち着かず落ち着かぬ身を なんとか落ち着けようと型をつくり窮屈な姿勢で落ち着いて満足げに一息つく鳶が舞う空がより高くなったな
2022年6月18日 23:07
荒廃した街の片隅で赤いアネモネを見つけた土埃にそよがれながら 色鮮やかに揺れる今まで守り抜けたものなど無い私だがただそのあどけない輝きに心が奮えたいつも争いの元など勝手なものだ当人達ですらその目的を忘れていくそんなことなど知るべくもなく花はいつもただそこに咲いてるだけだ私は立ちあがり立ち去るアネモネが踏み荒らされないことを願って
2022年6月8日 20:22
熟れた果実を齧ったときに私の歯は折れたんだとさ可笑しいじゃないか笑っちゃうよなあの紅く熟れたぐじゅぐじゅの実より私の身の方が脆いんだとさ長らく生きてみたけど何だか可笑しいじゃないか笑っちゃうよ笑い疲れて腹が減ってきたな林檎があったなああ、歯がねぇんだった神のご加護ってか?
2022年4月22日 01:55
柿の実が落ちている秋の空が橙々色に広がっている先っぽが枯れた広葉樹が石垣から溢れている猫がふぁーっと欠伸をした黄色い帽子の集団が指を指す飛行機雲がスゥーっと空に吸い込まれていく電線のカラスがバサバサしだす夕日が落ちてゆく子供たちの笑い声が家に帰っていく柿の実が落ちている
2022年4月1日 23:48
天 既 与 答人 常 与 迷以 人 迷 惑天 仰 見 也(天既に答えを与え 人常に迷いを与える以って人は迷い惑い 天を仰ぎ見るなり)
2022年3月31日 11:52
薄曇り、桜並木を行く君の慣れない、黒い靴の音
2022年3月1日 03:28
掻きむしった傷跡は今はただ赤く熟れている通り過ぎる風はそよそよとその傷口をくすぐる揺れる産毛の感触に今は只その生を感じている目の前で煌々と照る あの地平の向こうにある陽の光は眩しく薄ら寒さの中にうっすらと温もりを覚えるただこの空間に立ち尽くす我が姿をどこからともなく見ている私は孤独を観測していたそして、そこには何の感情もないたった数十年生きただけの私の時間は今、一瞬のよ
2022年1月12日 18:07
咲くよりも 蕾でいれば哀しからんやなぜ咲く君はなぜ美しい
2021年12月17日 13:46
鳩ポッポ 首をすくめて 鳩ポッポお腹は減って ないんかい?
2021年12月7日 19:22
立ち止まる 視線を醸す 朝の君
2021年12月1日 14:49
昔ながらの情景に涙が出るかと思ったがお腹の音が空に響いた
2021年11月25日 12:42
茹ったお湯に手を入れて熱いと思うのが普通だというのに熱くないだろ それが出来なきゃ始まらないと急き立てられよく出来たじゃないかと時には煽てられ脂汗が引いて笑みが張り付きましたこれでいい気もするんですがたまに胸の奥から沸々と湧いてくるのですお医者様はいらっしゃいますか?
2021年11月19日 07:55
鴨は行く 僕らの知らぬ 良いところ