西田 約使

フラフラしている松坂世代の男が、徒然なるまま書いています。よろしければ。

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最近の記事

2017旅行記その23:赤道の真下にて

南米を旅行するにあたり、行きたい観光地としてまず上がったのがガラパゴス諸島。行き方としては、まずエクアドルへ入国し国内便で向かうのだが、出発地は首都であるキトか最大の都市グアヤキルのどちらかになる。色々考えたが、キトの標高が2850mと高地にあり、その次の目的地であるボリビアを考えるとそこから慣れておいた方がいいか、ということでグアヤキル→ガラパゴス諸島→キトという順番で巡ることに。 オルメド・ホセ・ホアキン国際空港に到着した頃には、もうすでに日は落ちていた。正直、夜のエク

    • 2017旅行記その22:最初にして最大のピンチ

      長期に渡って海外旅行をする際、気をつけておかないといけないことの一つに、ある国に入国しようとする時に出国便の手配を求められることがある。相手の立場に立ってみれば、入国したはいいがそこから不法滞在、なんてめんどくさいことになるのは避けたいもの。ましてそれが、色んな国を渡り歩いているようないわば「不審者」であれば、いつ出国するかを押さえておきたいのが本音だろう。 もちろん私も事前に調べていたし、そういう事情があるのは理解できる。しかし、チェックインしようとしたカウンターでそれを

      • 2017旅行記その21:思えば遠くへ来たもんだ

        この日はまずソカロ広場を目指し行動開始。巨大なメキシコ国旗に度肝を抜かれる。そして、そこからバスコンセロス図書館へ。2017年当時から話題になっていて、まるで本棚が空中に浮いているように見える。本棚だけではなく、化石まで吊られて展示されているのか、と思ったら、後で調べたら彫刻で本物の化石ではないらしい。もちろんスペイン語の本なんて読めないが、入るのは無料。雰囲気を味わって宿に戻った。 と、観光客としてはこれだけなのだが、この日は現地の人の生活に触れた印象も強く残っている。例

        • 2017旅行記その20:ティオティワカンからすき家へ

          メキシコシティは標高2000m以上という高地。やっぱりラスベガスより朝晩が冷え込むな、と思いながら起床。持ち合わせていた食料で朝食を済ませ、この日はティオティワカンへ向かうと決めた。 この辺りの記憶が曖昧で、バスで行ったことは間違いない。なので、メトロでAutobuses del Norte駅へ行き、そこからティオティワカン行きのバスに乗ったと思うのだが、印象がまるでない。一人で観光しなければならない最初の目的地だったにもかかわらず。多分、思ってた以上にスムーズに移動できた

        2017旅行記その23:赤道の真下にて

          2017旅行記その19:ここからが本番

          ホテルからマッカラン国際空港までどう移動しようか、と考えた時、ふとUberを使ってみたくなった。当時まだUberEatsの日本法人が設立されたばかりで、既存のタクシーとの兼ね合いもありいわゆる移動手段としてのUberが日本で利用できる見通しは全く立っていなかった。せっかくなのでアプリをダウンロードして空港までの送迎を依頼。本来ならアメリカで使えるSIMを持っていないと連絡できないのだが、ネットにさえ繋がれば決済はできるだろう、といういい加減な発想で呼んでみた。 案の定運転手

          2017旅行記その19:ここからが本番

          2017旅行記その18:生活感に触れる

          この日は特に予定を入れることもなく、次の目的地を決めることから始めた。アメリカでいえばNASAのケネディスペースセンターは最後まで悩んだし、今でも機会があれば行ってみたい。しかしこの旅では、カナダはだいぶ節約したものの、アイスランドからアメリカという物価の高い国で、しかもツアーに参加した分だいぶ予算を使ってしまったので、そう長居はできない。明日メキシコへ移動することを決めて、宿や飛行機を手配。それから、溜まってきた洗濯物を片付けるべくコインランドリーへ。 当初ネットで調べた

          2017旅行記その18:生活感に触れる

          2017旅行記その17:偉大なる渓谷へ

          約7000万年前に隆起した大陸を、約4000万年前からコロラド川が侵食し続けることでできた壮大な渓谷。積み重なった地球の歴史を目の当たりにできる場所として、私にとってグランドキャニオンはアメリカ観光で外すことのできない場所だった。ただし、ラスベガスから車で5時間くらいかかる場所なので、今回もツアーに参加。この日はグランドキャニオンの夕日を狙う旅程なので、アンテロープキャニオンの時のように早朝じゃないのは助かった。 まずは映画「カーズ」の舞台のモデルとも言われる町セリグマンへ

          2017旅行記その17:偉大なる渓谷へ

          20220718

          以前書いた記事が2021年の10月になっていたことに驚き、この間の9ヶ月を思う。確かに仕事は徐々に忙しくなっていき、残業や休日出勤が当たり前になってきた。それは、noteを放置しているわかりやすい理由になっていた。 2022年7月。仕事もひと段落し、定時で上がれる日が続いているにもかかわらず、今日まで何も手をつけてこなかった。わかりやすい理由を失っても、他の理由を見つけることは容易い。現状維持でいいのなら、がんばることなどないのだから。 それでもなお何かを成しとけようとす

          2017旅行記その16:大自然の国アメリカ

          深夜なのか早朝なのか、よくわからないままアラームに起こされて、何とか集合時間には間に合った。日本人向けのツアーなので、ガイドも参加者も全員日本人。時期的に春休みなので、家族での参加だったり学生らしき若い人が多かったような気がする。そんな中、今回も私は一人ぽつねんと参加。こちらはもう慣れたので特に意識しなかったが、周りの方が気を遣ってくれていたのかもしれないな。 この日最初に向かったのはアンテロープキャニオン。鉄砲水が生み出した地形ということで、現地に雨が降ってなくても上流で

          2017旅行記その16:大自然の国アメリカ

          2017旅行記その15:グラウンドゼロからラスベガス

          ニューヨーク最終日は生憎の雨。だが、どうしてもこの街から移動する前に行っておきたい場所があった。 2001年9月11日。当時大学生だった私は、夜更かしするのが当たり前の日々を送っていた。その日も深夜になってから風呂に入り、上がってリビングへ行くと存命だった父がいつになくシリアスなトーンで「大変なことが起こった」と一言。テレビでは、現実感のない飛行機の突入シーンが、繰り返し流されていた。しばらく二人とも無言で画面を見つめていたことを、そして漠然とした、しかし大きな不安を感じた

          2017旅行記その15:グラウンドゼロからラスベガス

          20210724

          ふと、夜なのにアイスコーヒーが飲みたくなって、ちょっと家から離れているが500mlのペットボトルが100円の自販機まで行くことにした。昔からそこまでカフェインで眠れなくなるタイプじゃないから大丈夫だろう、なんて考えながら玄関を出て、しばらく歩くと妙な違和感が。何だろう、と思いながら自販機の前に立つと、そこにはマスクをしていない自分の顔。結果的に人とすれ違うことはなかったが、うっかりマスクなしで外出してしまっていたのだった。 この前マスクなしで外出したのはいつだろう。思い返す

          2017旅行記その14:現代美術とは

          この日はゆっくり起きて、昼前に宿を出発。まず向かったのは国連本部ビル。その当時から異質な大統領であることは分かっていたので、ちゃんと協調できるところは協調して欲しい、という願いも込めて。周囲には各国の大使館もあるエリアで、マンハッタンにしては落ち着いた雰囲気だった。 そこから歩いてMoMAへ。ゴッホやルソーはまだ美術と思うのだが、正直キュビズム以降のピカソの良さはわからない。ウォーホルのスープ缶も、仕掛けとして面白いとは思うが、美しいかと聞かれるとそうは思わない。一見して何

          2017旅行記その14:現代美術とは

          2017旅行記その13:メトロポリタンづくし

          確か「みんなのうた」で最初に聞いたのだと思う。大貫妙子さんの「メトロポリタン美術館」が、実物を目の前にして頭の中に鳴り出した。「タイムトラベルは楽し メトロポリタン美術館」とよくわからず歌っていた子どもの頃には、実際にここまでやってくるなんて想像もしていなかった。 しかし、感慨に耽っている時間はあまりない。この日は行きたい場所がたくさんある。というのも、メトロポリタン美術館というのはセントラルパークに接している本館以外に、クロイスターズとブロイヤーという2つの別館があり、同

          2017旅行記その13:メトロポリタンづくし

          2017旅行記その12:「移民」の意味

          アイスランドよりマシだと思っていたが、ニューヨークの春は結構寒い。ただ、ホテルのテレビでやっている天気予報の気温は全て華氏で表示されるので、摂氏に慣れている私にはその日の気温がどんなものなのかの想像が全くつかない。単位ひとつ変わっただけで、こんなに意味不明になるとは思わなかった。真剣な顔をしていたからだろう、同じように朝食を取りに来た男性から「何かあったの?」と聞かれてしまった。ただ頭の中で、何とか数字を変換しようとしてただけなのだが。 この日はニューヨーク観光の定番中の定

          2017旅行記その12:「移民」の意味

          2017旅行記その11:ニューヨーク、ニューヨーク

          ニューアーク空港からマンハッタンへは、電車で向かうことに。ニュージャージートランジットという電車に乗るのだが、切符を買うとQRコードが印刷されてくる。改札を通る人を見ていると、どうやらこのQRをスキャンさせないとホームへ入れないようなので、同じようにやろうと思ったら目の前の人が上手くいかない。大きなスーツケースを引いているアジア系の男性だったので、おそらく慣れていないのだろう。私も初めてだが、ジェスチャーでQRを指してからスキャナに当てたら理解してくれた。これで私も旅慣れた感

          2017旅行記その11:ニューヨーク、ニューヨーク

          字のきれいさと仕事の出来具合

          3月末で退職された方がいる。私とは部署が違うのであまり接点はなかったのだが、それでもなかなかの評判が聞こえてくるほどで、それを踏まえるとこの仕事には向いてなかったのかな、というのが正直な感想だ。新型コロナの影響が続く状況で、また新しく仕事を探すのは大変だと思うが、向いていない仕事をやり続けるのは非生産的だとも思う。新たな職場でのご活躍をお祈りしたい。 その方がサインした書類を見たことがあるのだが、きっちりした字を書く人だった。基本的に字をしっかり書く人は仕事もできる、と思っ

          字のきれいさと仕事の出来具合