2017旅行記その22:最初にして最大のピンチ

長期に渡って海外旅行をする際、気をつけておかないといけないことの一つに、ある国に入国しようとする時に出国便の手配を求められることがある。相手の立場に立ってみれば、入国したはいいがそこから不法滞在、なんてめんどくさいことになるのは避けたいもの。ましてそれが、色んな国を渡り歩いているようないわば「不審者」であれば、いつ出国するかを押さえておきたいのが本音だろう。

もちろん私も事前に調べていたし、そういう事情があるのは理解できる。しかし、チェックインしようとしたカウンターでそれを言われるのは本当に焦る。次はエクアドルへ行こうとチケットを購入して空港に向かったのだが、エクアドルから出国する便は押さえていない。そもそもエクアドルに何日滞在するかも、エクアドルの次にどこへ行くのかもまだちゃんと決めてないからね。

2017年当時もiPhoneを使っていて、基本的にアプリで航空券を手配していたのだが、現地のSIMを購入していたわけではないので、Wifiがないとチケットが買えない。そのことをカタコトの英語で説明して、何とかエクアドルへ飛ぶチケットは発券してもらえたものの、搭乗までにエクアドルから出国するチケットを用意してくれとのお達し。

もちろん空港へは時間に余裕を持って着いていたものの、あと1時間弱で次のチケットを、それも予約するだけではなくチケットの発券番号を出せ、ときた。当時からべニート・フアレス国際空港にはフリーWifiが飛んでいたが、フリーなだけに微妙に不安定でもっさり。何とか二週間後にペルーへ飛ぶ安い便を探し出し、予約した上でこちらの事情をメールで説明。エクアドルの便への搭乗が始まる中、メールの返信が来たのはゲートが閉まる10分前。急いで係員に見せつつ叫んだセリフは、一生忘れないだろう。

“Finally, I’ve got it!”

意味は微妙に通ってないけど、係のお兄さんは苦笑いしてくれた。

長期旅行における出国便の必要性について
私が旅行した2017年と、コロナを経て2024年現在では、当然状況は変わっているはず。ただ、この後日本へ帰国するまで、出国便の手配を求められたのはこのメキシコ→エクアドルの移動時だけだった。地域にもよるし、時期にもよるし、航空会社にもよるし、もしかしたらカウンターのスタッフにもよるのかもしれない。あとこれは個人的な感覚だが、陸路での国境通過時はそもそも出国便について聞かれる感じではなかった。これも地域によるのかもしれないが。

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