2017旅行記その14:現代美術とは
この日はゆっくり起きて、昼前に宿を出発。まず向かったのは国連本部ビル。その当時から異質な大統領であることは分かっていたので、ちゃんと協調できるところは協調して欲しい、という願いも込めて。周囲には各国の大使館もあるエリアで、マンハッタンにしては落ち着いた雰囲気だった。
そこから歩いてMoMAへ。ゴッホやルソーはまだ美術と思うのだが、正直キュビズム以降のピカソの良さはわからない。ウォーホルのスープ缶も、仕掛けとして面白いとは思うが、美しいかと聞かれるとそうは思わない。一見して何を表しているかわからない彫刻は、しばらく見ても何を表しているかわからない。そして、そんな収蔵品の間にPowerMacが置いてあったりするから、さらに頭が混乱する。価値観をシャッフルする面白さ、とでも書けば伝わるだろうか。
本当にニューヨークのど真ん中にリスがいるんだな、と思って写真を撮ってみたが、ぼやけてしまって今見返してもよくわからない。
そんなセントラルパークを突っ切り、続いて向かったのは入国審査官に教えてもらったグッゲンハイム美術館。確かに外見はかたつむりみたいな建物で、中は中央が吹き抜けになっており、最初に最上階までエレベーターで上がり、そこから螺旋状の各フロアを回っていく。非常によくできた動線で、スムーズに様々な作品を見ることができた。特に便意を催さなかったので、黄金のトイレこと「アメリカ」は使わなかったが、仮に漏れそうでも別のトイレを私なら使っただろう。ピカピカした便器では、落ち着いて出るものも出ない気がする。
1日移動したり展示を見たりと歩き通しだったので、これ以外は外へ出ずに宿に戻り、明日以降の予定に備えて準備。他にもやりたいことはたくさんあるのだが、次はラスベガスへ移動する。この頃にはアイスランドで痛めた左肘も、ちょっとづつ動かせるようになってきた。下着類はシャワーのついでに毎日洗っているので、両手で絞れるようになるのはありがたい。まだどす黒く変色しているが、回復している実感があると安心する。旅行保険には入っているが、やっぱり海外で病院のお世話にはなりたくないからね。
補足:
MoMA、グッゲンハイム美術館とも、2021年7月時点ではコロナの影響によりチケット購入時に時間指定が必要になっている。また、グッゲンハイムの黄金のトイレ「アメリカ」は、2019年に貸し出されたイギリスで盗難被害にあっている。まだ発見されたとのニュースも出ていないので、グッゲンハイムへ戻っていないと思われる。
5.4億円の「黄金のトイレ」盗まれる 英美術展
https://www.cnn.co.jp/showbiz/35142691.html
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