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教育者のための読書

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自分が読んだ本を教育者という目線で解説しています。教育関係だけではなく、幅広く読んでいます。
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2020年5月の記事一覧

「食品の裏側」ブックレビュー

 この本を読んだら明日からきっと安い品物は買えなくなる。安いということは安いなりの理由があることを忘れないで欲しい。元々食品添加物で物を作るスペシャリストだった著者が、自分の家の食卓に並ぶ添加物だらけのミートボールを家族が嬉しそうに食べているところを見て改心。会社を辞めて、今度は食品添加物の恐ろしさを啓発する活動を展開する。
 食品添加物は職人の魂を売る仕事と著者は言う。伝統的な作り方はどれも時間

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「小学4年生の世界平和」ブックレビュー

 今、高校2年生を対象に「国際協力プロジェクト」という授業を行なっています。これは高校2年各クラスが異なる開発途上国を担当し、その国の問題を発見、解決のための行動を起こすという授業で、国際協力機構(JICA)、本校が高大連携協定を結ぶ亜細亜大学、そしてAdobeシステムズと協力して進行しています。
 その授業と関係は無いのですが、今回ご紹介する本「小学4年生の世界平和」とはアメリカのジョン・ハンタ

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「人を活かす経営」ブックレビュー

言わずと知れたパナソニックの創始者松下幸之助氏の経営指南書。と言うよりも松下氏が経営の場面場面において何を判断基準としていたかが語られている。世界的大企業になるまでの過程は愚直なまでに泥臭い。自身の正しいと思ったことはとことん貫き通す。それは社内だけではなく、自分の取引先や銀行にも。一つネタバレをすると、松下電器が銀行から融資を受けるとき、普通ならば通らない金額が松下電気の信用ということで銀行から

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「学校管理職が進める教員組織づくり」ブックレビュー

学校という組織は、どうしても停滞しがちです。

授業週18時間、ホームルーム、部活動、校務分掌、宿泊引率。1人の人間がこのように多岐の仕事をこなす職業は他には無いのではないでしょうか?そんな多忙の学校現場で変革を起こそうとすると一苦労です。不可能とも言えるかもしれません。

しかし、今回ご紹介する「学校管理職が進める教員組織づくり: 教師が育ち,子どもが伸びる 校長のリーダーシップ 」の著者、河村

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「スマホ人生戦略」堀江貴文著

スマホだけで仕事をすることで有名なホリエモン。彼の本はテンポ良くて、ズバズバ物を言うので好きだ。。でも、この本は正直いって「あれ?どうしたの??文化人目指しているの???」という内容だ。最初は良い。スマホの使い方として良い情報を浴びるため、それを行動に起こすためのツールというのはとても説得力がある。自分自身のスマホの使い方について大いに反省した。しかし、中盤以降はほぼ同じ話しで正直35の行動スキル

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