【書籍紹介】Focus-脳が冴えわたる4つの集中【読書感想】
こんにちは!ビケウォジャックです。
今回は「集中力」に関する書籍を紹介します。
筆者の青砥 瑞人(あおと みずと)さんは、高校中退後渡米し、UCLAで神経科学を学び飛級卒業された方です。
そんな筆者が神経科学に基づいた集中するための方法について書かれていた本です。
個人的に印象に残った部分などを主にまとめていきたいと思います。
それではいきましょう!
この本の構成
この本は以下の順で説明されています。
筆者の経歴を交えた人生と集中力の深い関わり
集中力が続かない時の原因
特性の違う4種の集中力
それらを最大限に使いこなすためのエナジーシステム
以下では、この各章から個人的に最も重要だと思うトピックを1つずつ紹介します。
脳の持つ3種類の情報処理回路
脳には3つの情報処理ネットワークが存在します。
デフォルトモード・ネットワーク
セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク
サリエンス・ネットワーク
各回路をざっくりまとめると、
回路1は、無意識に脳が処理を行えるものにたいして使用される回路。
回路2は、意識的に対象に注意を向ける回路。
回路3は、1と2を媒介する司令塔的役割。切替役。
集中力をつけるためには物事を回路1で処理できると良いが、そのためには回路2による意識的な注意を何度も繰り返すことによってなされる(=記憶ドリブンの集中力)
と、筆者は言います。
わかりやすい例で言うと、自転車や自動車の運転を考えてみてください。
自動車を運転する際、「アクセルを調節しながら」「ハンドルを調節し」「周囲に気を配り」ながらも、時に「音楽を聴きながら口ずさんだり」、「車内にいる人と会話したり」しますよね。
改めて分析すると、かなり複雑な行為を同時進行で処理しています。これは、自動車操作を何度も繰り返すことにより無意識的に(回路1で)処理できるからです。
同じように、集中できる仕組み・手順を意識的に繰り返すことで、自然と集中モードに切り替えられると言うわけです。
心理的安全性(=安心感)の重要性
筆者は集中するうえで、「心理的安全性(=安心感)」が重要だと言います。
わかりやすく言えば、「安心感を感じられる状態でなければそもそも集中することは不可能(難しい)」と言うことです。
そのため、取り除ける不安を取り除くのはもちろんですが重要なプレゼンの直前など、排除できない場合には、サリエンスネットワークにより不安の原因に気づくこと、そしてそれに対する対処法を身につけておくことが大事だと言います。
(本の中で様々な具体例が出されていますが、そこは是非読んでご確認を!)
4種類の集中力
筆者は集中力には大きく4種類あり、自己の「外部か内部か」と「狭いか広いか」によって分類されると言います。
集中力と聞くとみなさんが思い浮かべるのは「外に狭く」の入門集中でしょう。
それ以外にも
「外に広く」の俯瞰集中
「内に狭く」の銘記集中
「内に広く」の自在集中
があり、それらの特性を理解し使いこなすことが重要であると言います。
ざっくり言うと、他の3つの集中力も活用しながら(本記事の上で少しふれた)「記憶ドリブン」の集中力を作用させることで、我々の求める「入門集中」がより質の高いものになる。と言うことです。
ただしこれはあくまでざっくりなので、各集中の役割を深く理解するために実際に読んで書いてみることをおすすめします。
神経伝達物質のコントロールが肝
また、神経伝達物質をコントロールすることも重要だと言います。
大きく分けて二つの種類に分けられ、
ドーパミン+βエンドルフィンによる集中
ノルアドレナリンによる集中
があります。
ドーパミン型(1型)は脳が楽しいと感じる時に発揮され、ノルアドレナリン型(2型)はストレス・プレッシャーを感じる時に発揮されます。
ただし、2型は同時にストレスホルモン「コルチゾール」を分泌しその後急激に集中力が落ちるため、1型を先行させ、「コルチゾール」の分泌を抑える「βエンドルフィン」を分泌させながら 、少しだけ2型の集中力を作用させるのがベストである。と筆者は言います。
では、1型を先行させるためにはどうすればいいか?
実際に読んで確認してみてください。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます!
そもそも我々が集中力と思っているもの(=入門集中)の他に3種の集中力があるのが意外ですね。
本記事で紹介した内容以外にも、集中力に関する内容、筆者の興味深い経験や体験談など紹介しきれていない部分がたくさんありますので、興味を持たれた方はぜひ購入して読んでみてください!
(初めて私の記事を読んでくれた方へ)
また、今後も私が実際に読んだ書籍を紹介していくので
「旧帝大の学生はどんな本を読むんだろう」と気になる方、読書好きの方、これから読書習慣を身につけたい方まで、フォローを忘れずに!