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子どもの学力をどう伸ばすか:令和の中学受験 保護者のための参考書


出勤前のカフェで食べるモーニングはなぜあんなに旨いのか

朝のカフェは人種のサラダボウルですよね!

馬鹿にしているようですみません、まったくそんな風に思ってないです。

淀屋橋のドトールコーヒーによく行くのですが、モーニングのフードコーナーにいるお姉さんの手際の良さは職人レベルです。
毎日感動をありがとう。

ちなみに朝のカフェが一番混むのは8時前後ってご存じですか?
みんなすごい意識高いですね!
私?私はただ早く目が覚めるおじいちゃんです。

「令和の中学受験 保護者のための参考書」を紹介します

中学受験というのは「成功例」ばかりが流布されやすい。そういう性質を持つ世界なのです。

本文より引用

本書は、中学受験塾の先生が、中学受験を控える子どもの保護者向けに書かれた本です。

甘い言葉とか中学受験のハイテクが目白押しの本かと思生きや、序章がいきなり上記の一節から始まります。

おお、これは信頼がおけるん!と思って読み進めたところ、感動の連続でした。
中学受験に関わらず、学齢期のお子さんをもつ方々にぜひ読んでいただきたい本です。

なぜ必死に中学受験するのか

私は公立中学出身でそれなりに楽しかったので、中学受験信者というわけではないのですが、やはり受験にメリットが多いのも事実です。

本書でも紹介されているように、一番は最良の環境が手に入ることですかね。


お子さんにとって一番の財産となるのは「友人」だとわたしは考えます。・・・(中略)「偏差値レベル」が高ければ高いほど、同級生たちの語彙力、論理性、洞察力など・・・ざっくりいうと「精神年齢」の平均値が高くなる傾向にあります。

本文より引用

なんかここまではっきり言われると逆に清々しいですね(笑)
でもまぁその通りかなと。

実際多くの進学校では学力別にクラスが編成されますが、先生の指導上の都合だけではなく、相互に良い影響を与え合う環境構築という意味も強いのかなと思います。

私自身よく知らずに中学受験市場を敬遠していた時期があるのですが、確かに多くの犠牲を払う価値のある経験かな、とも思います。

もちろんデメリットもありますし、色んな困難もあります。その困難を子どもとどう乗り越えるのか、本書のメインテーマはそこにあります。

受験に限らず子育ての指南書という側面もあり、私自身も非常に勉強になった一冊でした。

不可能は可能にならない

読んでいて心が震えた一節を紹介します。

わが子には「限界」がある

本文より引用

痺れる一節です。本当にその通りです。
この一節に差し掛かった時は数秒停止しました。

保護者はお子さんの無限の可能性に期待しますし、受験業界はそんな皆さんに付け込んで甘い言葉で唆そうとしてきます。

しかし、書かれている通りです。なんでもできる子どもはいません。

某有名予備校講師は「受験に頭の良し悪しは一切関係ない」と言い切る人もいますが、とんでもないことです。おそらく初等教育に関わったことがないのでしょう。

本書でも書かれていますが、幼少期や非学齢期からすでに子どもの学力には差があります。
差があるということは自ずと限界もあるということです。

子どもに期待するのは親として当然ですが、できないことを強いてはいけないと思います。
冷静に考えれば分かることですが、受験の渦中にいるとつい忘れがちですよね。


関連書籍: 受験必要論


私がこの本を読みながら突然思い出した書籍を勝手に紹介するコーナーです。関連してないかもしれません。

かの有名な林修先生の著作を紹介します。
本書とはかなりテイストが違うのですが、受験がいかに人生の役に立つのかが分かりやすく述べられた一冊ですのでご紹介します

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