私がお世話になった4人のSE(ソマティック・エクスペリエンシング)のセラピストからよく言われたのは、「あなたにとって、安心できること、好きなもの、好きなこと、場所でも何でも良いので、それを思い浮かべてください」ということでした。
トラウマを引き起こした体験に向き合うには、自分自身の中にまず、安全・安心な感覚を持つことが大切で、その感覚を持ちながら、少しずつ、トラウマの経験に向き合っていく、というのがSE(ソマティック・エクスペリエンシング)のセラピーです。
トラウマを引き起こした経験は、圧倒的なもので、だからこそ、自分の心と身体に大きな影響を与えてきたので、何の準備もなく、一度にそれに向き合うのは危険で、まずは、自分が安定した感覚を身に付けていく、何かあっても、すぐにそこに戻れるような状態にしてから、少しずつ、行きつ戻りつ、過去のつらい経験に向き合う、というのがSEの方法です。
ですので、セラピストから、何が自分にとって、安心・安全と感じられるのか、そしてその安心・安全の感覚というのは、身体のどこで、どんな風に感じられるのか、ということを繰り返し確認されました。
この、自分にとって、安心・安全と感じられることを、「リソース」と呼びます。SEのセラピーでは、「リソースの確保」と言われます。
私の場合、セラピーの最初の頃に、安心・安全を感じられたのは、「布団に入って、本を読むこと」くらいだったので、そのように言うと、最初のセラピスト(心理職でない)からは、「それだけではリソースが足りない、もっと増やしてください、あと3つは増やしてください」等と言われました。
その他のセラピスト(心理職)は、私の(ほとんど唯一だった)リソースについて、「いいですね~」とか、「お布団、あったかくていいですよね!」と共感してくれました。
確かに、リソースは、多い方が良いと思います。ですが、本当につらい時は、次々とリソースを増やせる状態にないし、むしろ、無理に行動することで、自分に余計に負荷をかけてしまいます。
セラピーを受けながら、下園壮太さんの本を読んでいて「おうち入院」という言葉を知りました。本当につらいときは、「おうち入院」で良いと思います。それで少しずつ、できそうなことを増やしていけば良いと思います。下園さんのリソースの見つけ方は、とても参考になると思いますので、以下に引用します。
これを書きながら、夜寝る前に3つの良いことを思い浮かべるのは、とてもいいなと思いました。誰かに何かをしてもらった、という良いことよりも、他人がからまないで良いことの方がいいかも・・・鳥の声も、トーストもコーヒーもそうですね。私も今晩から始めてみようと思います!
これに「ホ・オポノポノ」の4つの言葉「ありがとう、ごめんなさい、ゆるしてください、愛しています」を組み合わせたら、すごく良いかも・・・私も今日からやってみます!