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ワインに溺れたカリフラワーと甲州オレンジワイン ~日伊の料理とワイン①シチリア編~
ボンジョルノー!
(言いたかったから、追加した😆)
立春を過ぎ、昼が少し長く、ややあたたかくなってきましたね~♪
さて、私が「日本ワイン」に好きになる前は、「イタリアワイン」にハマってました。
イタリアはブドウの品種が数千種類もあり、数が多すぎて覚えにくいとも言われますが、私は発掘しがいがあって面白いと思っています。
また、イタリアは日本と似ていて、南北に細長く、海の幸も山の幸も豊かです。
残念ながら、イタリアにはまだ行ったことはないのですが、イタリアンのお店や移住した知人のブログなどで、イタリアの美味しい食材や料理、ワインを知り、楽しんできました。
そして、地元の食材やワインを大事にするイタリアの食生活って、とーーーってもいいなと感じます。
そこで、新しいテーマ「日伊の料理とワイン」を書いていこうと思います。
捻りのないタイトルですが、これからイタリア料理と日本ワインの組み合わせなどをご紹介しようと思いますので、よろしくお願いします!
さあ、第1弾は「カリフラワー」の料理です。
ワインに溺れたカリフラワー
今回の料理はシチリアの郷土料理だそうです。
Cavolfiore affogato
(カーヴォロフィオーレ・アッフォガート)
「アフォガート」はデザートの名前でよく見かけますね。
これがイタリア語で「溺れた」という意味になります。
イタリアにいる知人、yuminaさんのブログでこの料理を知って、作ってみてから、何度も作る冬の定番料理になりました。
yuminaさんは、日本にいた頃からイタリア料理教室などもされていてお料理がお上手です。
ローマからシチリアあたりのイタリア旅行のコーディネーターもされていて、現地のお店や郷土料理も詳しいです。
では、「ワインに溺れたカリフラワー」を作っていきましょう。
まず、食材を準備します。
この料理はカリフラワーを丸1個使います。
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ニンニク(ヒトカケ)、アンチョビ(4尾)を切って、オリーブオイルで炒めて、小房に分けたカリフラワーと塩(少々)も投入。
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赤ワイン(70cc)と黒オリーブ(10個)も加えて、蓋をして15分ほど蒸し煮します。
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ちょっと味見~。
うん、少し押すと簡単に崩れるくらい、カリフラワーが柔らかくなっています。
ニンニクとアンチョビもなじんでます。
日本では、カリフラワーは固めにゆでて食べますが、柔らかくクタクタにするのがイタリア流だそうです。
このままパルミジャーノチーズをかけて、パンなどと食べるのもいいです。
私は最初に作った時、美味しくて、1人でカリフラワー半分をペロリと食べました。
今回、このカリフラワーはショートパスタのソースにします。
ショートパスタは、以前購入した「マファルダコルタ」。
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「サヴォイア家プリンセス“マファルダ”の名が付いたフリルリボンの形のパスタ(by明治屋)」です。
このパスタをゆでていきます。
並行して、フライパンでもう一度「ワインに溺れたカリフラワー」を温め、パルミジャーノをふります。
ゆで上がったパスタを合わせて、ゆで汁も少し加えて、混ぜます!(ここでパスタとカリフラワーを一体化させるのが重要)
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パスタのフリフリにカリフラワーが絡んで、チーズもいい仲介役になって、一体化してます。
いざ実食!
これ旨~っ!!
しっかりした麦の味に、アンチョビの旨味と塩味、カリフラワーの優しい甘味、黒オリーブのアクセントがそれぞれ感じられて美味しい~♪
甲州のオレンジワイン
さて、このパスタには、甲州のオレンジワインを合わせます。
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山梨県甲州市勝沼町、丸藤葡萄酒さんの「ルバイヤート 甲州醸し」。
丸藤葡萄酒さんは、創業1890年。
130年以上続く老舗ワイナリーです。
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いい色ですね~♪
柑橘類の果実の香りと柿のようなニュアンス、わずかに花の香り。
最初、温度が低かったこともあり、ドライでスッキリとキレイな印象のなかに、果皮由来のタンニンも控えめにあります。
このワインと、アンチョビと赤ワインの風味をまとったカリフラワーのショートパスタがよく合いました!
ワインの裏ラベルには「15℃前後」がオススメとありましたが、冷蔵庫から出したてのワインは、明らかに10℃以下です。
その後、室温に近づけていくと、果実のふくよかさ、旨味が出てきました。
このワインには、パスタだけではなく、カジキのソテーも合わせました。
カジキもシチリアあたりでよく食べられますね。
ソースは、シチリア在住(現在、一時帰国中)のkaorinaさんの定番料理「マスタードクリームソース」です。
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付け合わせは焼きカブ
このカジキソテーにも、「ルバイヤート 甲州醸し」は合いました!
ソースの隠し味として「塩こうじ」を使ったので、甲州特有の吟醸香(強くはありませんが)も、料理とワインをつないでくれたように思います。
シチリアと山梨の共通点
今回は、イタリアの「シチリア州の料理」と、日本の「山梨県のワイン」を合わせました。
この両エリア、シチリアと山梨の共通点は「火山」です。
シチリアには、エトナ山(標高3357メートル)があります。
エトナ山は活火山で、何度も噴火を繰り返してきたため、周辺の土壌には火山灰が混じっています。
そのため、エトナ周辺で作られたワインは、赤ワインでもミネラル感があって魚介類にもよく合います。
最初、「ワインに溺れたカリフラワー」を知った時、
「え?カリフラワーに赤ワインにアンチョビ??」
とビックリしましたが、これはシチリアならではの組み合わせだと思います。
他の地域で「赤ワインとアンチョビ」の郷土料理は生まれにくのではないでしょうか。
続いて、これまでのワインアプリの記録の中から、美味しかったエトナのワインをご紹介しましょう。
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ベナンティのエトナ・ロッソ
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とても合ったエトナのロゼ
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シチリアはイタリアのなかでも、ワインの生産量の多い州で、気軽で美味しいワインが豊富です~🍷
話を日本に戻します。
山梨県にも、山があります。
最高峰はなんといっても「富士山」ですね。
勝沼の土壌にも火山灰が含まれます。
今回、この火山灰土壌つながりで、「シチリアの郷土料理」と「甲州のワイン」を組み合わせました。
シチリアのミネラリーなワインに合う郷土料理は、甲州のミネラリーなワインにもよく合いました。
共通項を探して、日伊の料理とワインを組み合わせるのって面白いですね!!!(自画自賛、笑)
こんな感じで、日本とイタリアのそれぞれの料理とワインをご紹介していければと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました!