CFOの書籍:過去事例に学び、経営戦略からファイナンスを考え実行することで企業価値を高めていく
過去事例の重要性
過去事例はどうしても日々の業務時間に
忙しくしてしまうと置いてけぼりのように
しっかりと確認することができていなかったりします。
しかし現実は、
現状課題に注力し、現状課題の解決策を提示することに
終始してしまったりすることになってしまいます。
実際やらなくては、いけないのは、
過去事例から、その対応策や、その後どのようになったのか
まで把握し、理解することは、
その後の自分の対応に気づきや発見を与えてくれます。
経営戦略論として、
多くの事例を網羅的に記載しているので、
副題に5,000億円企業と記載はありますが、
スタートアップとしても学ぶところは多くあります。
客観的なデータというのは意思決定時に
とても重要なデータになります。
フラジャイルという漫画があります。
主人公、岸京一郎が病理医として活躍する物語です。
岸が自分が診断した患者のその後を追うために
診断した患者のカルテを確認するシーンがあります。
自分の診断が正しかったのか、
自分より前のことは診断で解っているが、
その後のことは分からないから、自分で確認している、
全体像を把握、認識している重要性を説いているシーンが
何回かでてきます。
事業ではどのように
過去事例を見つけていくのか
上場企業であれば、
会社ホームページのIR情報を
過去分から確認していくしかありません。
事業分野を広げた、
組織体制を変えた、
資金調達をした、
M&Aを実施した、
KPIが加速した、
などを抽出し、
その後の業績にどういうインパクトを与えられたかを
確認していく作業が必要になります。
一時、企業のIRで全体情報を把握してしまえば、
あとは日々の適時開示で動きを拾うだけでも
十分にキャッチアップすることが可能になります。