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49.『世界に一つだけのケセラセラ』
2025年1月5日。
友人Nとその姪っ子のメイちゃんと3人で、またお出かけしてきた。今日の大切な思い出を忘れないように、このnoteに残しておく。
※これまでのお出かけについては、過去のエッセイ「てるてる角刈り」「見えない翼を持つ将軍少女」をご覧ください
「あ、明けましておめでとう!」
2人が迎えに来てくれたとき、メイちゃんは思い出したように新年の挨拶を僕にくれた。
それも「wakaに会いたかっ
48.『人生初の個展の反響』
人生初の写真の個展が無事に終わった。
僕の個展を観てくださった手術部の先輩・後輩、他部署の看護師仲間、医師の先生方、事務の方々、父ちゃん、患者の皆様、そして感想を書いてくださった皆様、ありがとうございました。
本当にありがとうございました!
いただいた感想を全て文字に起こしてこのnoteに載せようと思ったのだが、やっぱりやめる。僕のために書いてくれた剝き出しの文字を電子文字に変換することで、
47.『人生初の個展開催』
相棒の名は、OLYMPUS PEN EP-7。
外出時だけでなく通勤時にも常に首から下げていた。
儚く美しいその瞬間を、二度と出会えないその一瞬を、決して逃さないように。
約1年半前、趣味として始めたカメラ。始めたきっかけは、特にない。歩いているとき漂ってきた金木犀の香りに秋を感じるくらい自然に、始めてみようかなーとふと思った。それがまさか個展ができるまでに充実したものになるとは、そのときは思っ
46.『スケルトンおばあちゃん(直角)』
ザッ…ザッ…ザッ…
それは不意に現れた。
日も沈みかけて暗くなってきたときのこと。カメラを持って散歩していて、ちょうど十字路に差し掛かる手前のところだった。その十字路は民家と民家の間の小さな十字路であり、僕の胸の辺りの高さの塀で区切られている細い道だった。その十字路の向かって右側へ続く道の方から、足音らしきものが聴こえてきた。しかし不思議なことに、そこに人の姿は、ない。
(ここから先はホラーが苦
44.『金沢大好き看護師』
アメトーークで『金沢大好き芸人』を観た。
僕は先日、金沢にひとり旅に行ってきたばかりなのだが、結論、もう行きたい。
芸人さんたちのプレゼンを聴いて、金沢熱が再び高まってしまった。
もし。もしも何かの手違いで僕がアメトーークのあの席にオファーを受けたとしても、僕は金沢の魅力をそこそこ伝えられただろう。それほどまでに素敵な思い出が今の僕の心の中に大切に仕舞われている。
僕の好きな「翻訳できない世
43.『タ行が達者な迷子少年』
「とぅいまてん」
それは歩いていた時のこと。
小学校低学年くらいの男の子が声をかけてきた。目には涙を浮かべている。
「どうしたの?」
「(ヒック)あと、たたんちにとる(ヒック)てはあつたってつぉと(ヒック)にでてちて(ヒック)まとはって」
うん、全然聴き取れない。泣いていることにより途中途中に(ヒック)が入るから余計に難しい。さっき健診受けて耳には異常がないことを確認したばっかりなのだが、
42.『石川・富山ひとり旅最終日』
朝早く起きてチェックアウト。
近くのパン屋で朝食を買い、駅へと向かう。
今回の旅では、北陸応援割のおかげで宿代は全て半額で泊まれた。その分ボランティアや飲み代で多少なりとも応援できたのではないだろうか。
新幹線に乗り、地元へ向けて出発。
今回人生で初めてボランティア活動をした。そこには顔も名前も年齢も知らない人たちが集まり、同じ目的のために協力し合い、活動が終わればまたそれぞれの生活世界へと戻っ
41.『石川・富山ひとり旅5日目』
やや寝不足の朝。
昨夜は遅くまでアパ社長の本を読んでしまったので寝足りないのだが活動を始める。
まずは富山美術館を訪れた。アート好きな僕にとってはとても面白い場所だった。自分にない感性に触れることはやはり良い刺激になる。自分の中の当たり前となっている価値観を見事に打ち砕かれることで新たな発見と再考を繰り返し、その度に自分の感性がアップデートされるようなそんな感覚。
どんな経験をすればこんな発想
40.『石川・富山ひとり旅4日目』
早起きして富山へと向かう。
電車で爆睡するも無事に富山上陸。
まずはお昼ご飯。珍しい四角いお好み焼き。
海鮮続きだったこともあり、ソース味がめちゃめちゃ美味しく感じた。結構大きくて正直後半キツかったけど満足の味だった。
富山の観光地の一つとして有名なガラス美術館。個性的なガラス製品が展示されている。
ここは図書館も併設されており、何より建物自体がとても美しかった。とりあえず本を読みながら一
39.『石川・富山ひとり旅3日目』
石川3日目。
まずは地元で愛されているという回転寿司「もりもり寿司」に向かう。昨日、山長のお父ちゃんがアドバイスをくれた。
「近江町市場にあるもりもり寿司はすごい並ぶから、近くに最近できたもう一つのもりもり寿司に行くといいよ。」
山長のお父ちゃん、ありがとう。おかげで全く並ぶことなく入れました。
北陸の新鮮な海の幸を堪能できた。今が旬の白エビに感動。甘くてとろけた。「これで元気もりもりw」なん
38.『石川・富山ひとり旅2日目』
ピピピピ。
ピピピピ。
AM5:30 起床。なんとか寝坊せず起きれた。今日は能登地方でボランティア。6:30の電車に乗らなければならない。そこからバスに乗り換えて9時までに集合。まずは辿り着くことが目標。
ボランティアに行く前に身だしなみを整えるため、ひょっこり頭を出し始めている顎髭(あごひげ)たちの首を刈る。凶器はホテルのアメニティのT字カミソリ。ジョリジョリと小気味良く刈っていく。そこでふ
37.『石川・富山ひとり旅1日目』
チュンチュチュ
ピヨピヨ
ピーピーピー
夜勤の仮眠中だったのだが鳥達の朝ミーティングの声で予定起床時間より1時間早く起きてしまった。どうやら昨夜起きた愛媛・高知での地震の噂がここらの鳥界隈まで伝わってきたようだ。窓からは朝日が差し込み、待ちに待った石川・富山ひとり旅初日の朝がすでに始まっていた。とりあえず起床時間まで、このエッセイを書き始めることにした。
昨夜、揺れを感じた時は眼科の手術中だった
36.『見えない翼を持つ将軍少女』
友人Nとその姪っ子のメイちゃんと3人でまたお出かけした。
(前回のお出かけについては過去のエッセイ「てるてる角刈り」をご覧ください)
今回は、メイちゃんの希望で「お菓子の寿城(ことぶきじょう)」というところへ行く。お店の見た目はかなりリアルなお城。和菓子から洋菓子、地元の名産品が売っている大きなお菓子屋さんで、県外からも多くの人がやってくる。
やはり車内はメイちゃんのライブステージ。Adoの「唱