[週刊 未亡人生活]_第2号! わたしが未亡人マガジンを立ち上げた理由。
こんにちは、ある未亡人です。
こころより、渾身の力を込めて、暑中お見舞い申し上げます!!!
毎日暑いですね〜。
そんななか、
いつのまにか、ぬるっと、
五輪のやつがはじまりつつあるようです。
近所に246と呼ばれている立派な道路があるのですが、
五輪のせいで、なかなかの混み具合です。
遅遅として目的地に到着しないため、
タクシーの運転手さんとの会話もはずみます。(料金メーターも!)
五輪渋滞のおかげですね。
急ぐ人生ではないので、のんびり、焦ることもなく、夏の日を過ごしています。
創刊第2号
[マガジン立ち上げの理由と、予告]
はい、最初の記事です。
前回なんだか浮かれすぎてて、
大事なこと書くの、すっかり忘れていました。
それは・・・
この<未亡人マガジン>を立ち上げた理由です。
遅ればせながら、いま、書かせていただきます。
はじめは・・・ですね。
こちらのnoteでは、
[未亡人の十年]というカテゴリーのみ、更新していくつもりでした。
その冒頭のパートにあたる「夫が亡くなった経緯」は、
<ある未亡人>に起きた出来事を語るうえで、欠かせないところです。
主観的で、リアルな喪失体験を扱っているため、
そこにはどうしたって緊張や衝撃、陰惨さや陰謀そのものなどが含まれます。
<陰>や<闇>の要素が多いです。
自分でも、書いては思い出し、書いては消し・・・といった具合で、
二度目の衝撃を受けています。
それでも。
ここは書き急ぐことなく、
ひとつひとつ、ていねいにすくいとって更新していきたいです。
それがあってのいまの自分なので。
「あのときのなにが響いて、いまの<ある未亡人>があるのか」
もしよろしければ、それらも含めて受け入れていただき、
順番に読んでいただけたら、うれしいです。
実際には、
わたしの文章に圧倒的な力がないために、
このような、お願いベースになっちゃってます。
ほんと、情けない話なんですが、
2つほど投稿した時点で、自分にもわかってきました。
「これはブログではないし、書籍でもない」
あるのは、noteという場がもっているマジックで。
文章が置かれている場所というのは不思議なもので、
読者に、
執筆した人物が、
ひとつの記事ワールドのみで生きつづけているような、
固定され、限定された印象を多く与えてしまうことがあります。
たとえば・・・
・いつまでも落ち込んだままでいる印象
・逆に、いつまでも多幸感のなかにいるような錯覚
・遺族はいつまで経っても「ご遺族」というカテゴリー
予告になりますが、
[未亡人の十年]では、
これからしばらく、
夫の死の真相についての投稿がつづきます。
ちょこっとだけ先の内容を書きます。
「夫で三人目でした」
夫の部署の、
ひとりの上司の下で亡くなったのは、
夫が3人目で、
ほかのおふたりは自死でした。
この先、
このようにきびしい内容を含む投稿が
いくつかつづきます。
わたしには、もうひとつのマガジンが必要でした。
というわけで、このマガジンを立ち上げました。
「遺族だって笑うんだ」
以前、脚本家の宮藤官九郎さんが、
『流星の絆』というテレビドラマの制作発表で、
そんな素敵なことを言ってくださってました。
ドラマは、東野圭吾原作の、
殺人事件の被害者遺族である3人きょうだいの物語です。
クドカンさんは言いました。
「被害者である遺族だって笑うんだ、という当たり前の家族の姿を書きたい」
このときのクドカンさんの言葉は、その後、
未亡人になってからの自分が励まされた
ぶっちぎりナンバーワンのリアルフレーズになりました。
[拝見! 未亡人生活]
というわけで、さっそく、
この未亡人の、いまの生活のお話です。
さいきんリピートしているネット通販さんがありまして。
月に数日のみネット販売している
北海道のスパイス専門店「メランジェ」さんです。
毎年、親しい友たちに季節のご挨拶としてレターパックを送っているのですが、
この夏はこちらのオリジナルのスパイスカレーセットを選びました。
なんといっても、
材料を切って揃えれば、あとは15分くらいで出来上がってしまうので、
さっそく、多忙な友たちにも(自分にも)好評です。
スパイスの香りを逃さないために、
あらかじめ材料を切って用意しておくのがポイント。
手際の良さだけが必要なのです。
なので、自分でつくるときには、
材料をととのえるのに、こちらが役立っています。
はい。
コウケンテツさまが使っていることで人気の、
マッコリカップでございます。
いまやAmazonでも販売してますね。
がっつり未亡人ライフに貢献してくれてます。
コウケンテツさま、ありがとう。
(貢献、コウケンテツ・・・なにか早口言葉をつくろうとしたけど挫折)
300円台で買えちゃうのがいいわ。
そのうち、コウケンテツ・コラボレーションカップとかも出来るのかな。
ま、値段はともかく、ほんとに便利。
こんなにラクして超美味なるスパイス生活を入手できるなんて。
インド人が酷暑のなかでもクールにアタマが働き、計算がお上手なのは、
「カレーに入ってるスパイスのおかげでは?」
という説がありますよね。
そんなわけで、この未亡人、
スパイスありきの学業生活を送っている今日この頃です。
アタマが働かなくてねー。
きびしいです、夏の学習(心理学科3年の夏休み)。
[自分バブル内にピンクがあふれる]
さいきん、ピンクバブル現象が起きています。
ピンク色のものがやたらと気になっているのです。
ネイルも桜貝ピンクだし、
ワンピースもサーモンピンク。
「これってコロナの影響・・・」
コロナ禍で、
ひとと直接対面しないリモート時間が膨大にあるせいで、
相対的な色の感覚がわからなくなってきたのかもしれません。
着けたい色をまとっている。
ひととくらべていない。
いいことです。よろこばしい。
五輪のバブル方式はどうやら失敗しているようですが、
自分におけるバブル方式(孤立)は、
色選びにおいてあらわれて、成功しているみたい。
人目というカテゴリーが消え去ってゆくような。
このまま自分のバブル内に色をあふれさせ、楽しみたい。
そんな自分バブルブームのきっかけとなった出来事がありました。
爪です。
コロナ生活で、爪の手入れがおそろしくおろそかになっていました。
気がつくと、甘皮がめっちゃ幅をきかせ、伸び放題に。
なんともすこやかすぎる甘皮の成長ぶり。(魔性!小悪魔!)
おかげで、爪の面積がコロナ前の20%ほど縮小していました。
そんなとき、あのかたのCMをテレビで見かけたのです。
紗栄子さまのohoraネイル。
ohoraというのは、韓国発信の「貼るジェルネイル」業者さんです。
前から気になっており、とりあえず楽天のカートにも入れていたのですが、
紗栄子おすすめという説得力のすごさ。
即ポチりました。
方法は、これでいいのかってくらい簡単です。
あらかじめシート状に加工してあるシールを自爪に合わせて切り、貼ります。
しっかり密着させて、UVライトをあてる。
で。初めてやってみたのがこちらです。
シロクマ、ごめん、首しめちゃった。
なにかつかんでないと、熟女の指先って年齢が反映されちゃうからね。
どうでしょ。初めてなのに、なかなかうまくできました。
(簡単。片手15分ほど。上で紹介したカレーが出来ちゃうね)
このまま、これで2週間くらい取れないのだから、すごいです。
おそるべし、韓国コスメ。
そして!
このために、ひっさびさ、甘皮のやつの処理をしましたよ。
コロナのせいで、サロンに行って甘皮だけ処理というのもあれなんで、
Amazonで処理グッズを購入し、自分で施術いたしました。
処理してみて、驚きました。
甘皮のやつのせいで、
爪の面積がこれほどまでに縮小していたとは!
おそるべし、コロナ生活。
そして、思いがけず得られた桜貝テイストのとろりとしたジェルネイルっぷり。
探しているときゃ見つからないよ
好みのネイルと いいベルト
(未亡人都々逸)
ほんとに、ずっとこの色を探していたのですよ。
紗栄子さまのおかげで、
ひっさびさ、ジェルネイル生活に復帰できました。
まだ、まつエクのほうは復帰できてないけれど、
こうして、美容生活も通常に戻っていくのかしら。
戻っていきたいものでございます。
[今週読んだものたち(小説以外)]
文芸誌『群像』にて、「ケア」という小特集がありました。
『臨床心理学』124号(金剛出版)「トラウマ/サバイバル特集」
『精神分析の歩き方』山崎孝明著(金剛出版)
東畑開人さんおすすめの書籍。日本における精神分析の歴史を観光ガイド的に紹介するという本。精神分析と精神分析的心理療法の違いが歴史を追って書かれてる。こんな本を待っていました。
[更新しました!]
肩書きは未亡人
というだけのわたくしではございますが、
ごあいさつに、じゃっかんの個人情報を付け加えてみました。
よろしくお願いします☆
[カバーストーリー]
枯れ松葉のベッドと野良ねこの物語。
どうしてきみはそんなところに。
その生き物と出会ったとき、
自分の魂が抜け出してそこに居るのかと錯覚しました。
場所は京都の北野天満宮の入り口。
友人の子の受験祈願に訪れた冬の日でした。
枯れた松葉がふんだんに散り敷いてあるベッド。
誰かがそこにモフモフのやつをぽそっと置いてみたのでしょうか。
ザ・針のむしろ。
痛くないのかな。でも、不快ならば逃げるはず。
それとも、逃げる元気すらないのかな。
思いがいろいろによぎりつつ、
枯れ松葉とモフモフちゃんの毛色のマッチングに惹かれ、パチリ。
お参りして、境内でかなりゆっくりくつろいで、
入り口に戻ってみると、ねこはまだ居た。
おなじ姿勢のままで。
後日、不思議なことがありました。
友人が撮った二条城の画像に、
あのこに瓜二つのモフモフちゃんが写っていたのです。
きょうだいなのか。
誰かにぽそっと置かれたのか。
謎がいよいよ深まりました。
<ザ・針のむしろ>ってフレーズは、
夫の葬儀の場でいただきました。
喪主として、通夜の後の時間をぼんやりとやり過ごしているとき、
遠くから知人に呼ばれました。
「すごい。俺、ほんとに針のむしろに座っている人、はじめて見ました!」
知人は興奮していました。
どうやらそれはわたしのことらしく。
そのひとがわりかしイケメンだったのと、
言い方が可愛かったので、笑ってしまいました。
<ザ・針のむしろ>に座ってる者は、意外と自分では気づいてないんだよね。