Supernova_m_a

循環器専門医 🏥 明るく楽しくをモットーに、心臓カテーテルから在宅医療まで幅広い診療に奮闘中 / 得意分野は不整脈と心不全 / 日々新たなことに挑戦👍 / 趣味はロック音楽と旅行🎵 / 熱狂的オアシスファン✨

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最近の記事

Wisp / Pandora (2024)

マイブラ直系。わずか19歳のナタリー・ルーが作り上げたこの世界観に驚嘆する。TikTokやInstagramでカルト的な人気を博し、ついにはNMEにも取り上げられるようになったシューゲイザー界の超新星。 ディスコやポップパンクが、現代の音響領域に注入されて以来、それらのサウンドスケープに惚れ込み、その影響を新たな成功に持ち込もうとする新世代の音楽愛好家たちによって、過去のサウンドをリメイクする風潮がみられるようになった。 その挑戦は時として、本来望んだものと異なる方向に帰

    • Live Forever:Oasis 30周年特別展

      先週オアシス展に行ってきました。予想以上のお客さんの数に驚きました!同世代はもちろん、若い人からご年配の方まで幅広い層に愛されていることが確認できて嬉しかったです。 さて肝心の展示会ですが、期待したほどではないにしろ(こんなこと言ってごめんなさい)、十分に楽しめました。直筆の歌詞やノエルのギター、いくつかのメモラビリアに釘付けとなりました。その中で個人的に一番目を引いたのが2002年ツアー時のスケジュール記録でした。広島のリーガロイヤルホテルで出待ちして、リアムとノエルにサ

      • BILLIE EILISH / HIT ME HARD AND SOFT (2024)

        発売後幾度となくリピートしてきたが、これは非常に筆舌に尽くしがたい深みを持ったアルバムだ。彼女の作品は精神的・肉体的苦痛の果てに生み出されるが、今作でビリーは「自分がどういう人間なのか」という極めてシンプルでありながらも難解な問いに対して、極限まで向き合った。うつ病との壮絶な闘いから、自身の一挙手一投足が世間の憶測を生むことに対する嫌悪感まで、彼女のパーソナリティが凝集している。 ビリーはわずか22歳にして、自身の音楽がどうあるべきかを悟っているようだ。17歳で世界的名声を

        • David Bowie / Heroes (1977)

          俗に言うベルリン三部作の二作目で、David Bowie、Brian Eno、Robert Frippら鬼才が結集して創りあげた前衛的かつ退廃的ロックの最高峰。鋤田正義氏によるモノクロジャケット写真が作品に華を添え芸術の域へと昇華させた。 Fripp卿との共演も相まって前作”Low”と比べロック色が強いものの、依然としてドイツ電子音楽からの影響は大きい。非ロック的な要素の大胆な導入は、Bowieの感性のしなやかさや謙虚さの表れともいえるし、同時にポピュラーアーティストの行き

          The Rolling Stones / Their Satanic Majesties Request (1967)

          サタニックを、ストーンズの作品という先入観で聴くから作品の評価を見誤るのであろう。たしかに彼らの長い歴史の中で異質なのは明らかである。しかしサイケデリック全盛期においてこのアルバムから溢れ出す万華鏡の如き音の世界は唯一無二である。 ドラッグに溺れメンバー3人が逮捕される中、8ヶ月にも及んだレコーディングの果てに完成した本作は、まごうことなき努力の賜物。色眼鏡を外し、サイケ期の一枚として聴けば、非常に純度の高い名作だ。そこで初めてサタニックの凄さを痛感させられる。ストーンズ特

          The Rolling Stones / Their Satanic Majesties Request (1967)

          Oasis / Definitely Maybe 30周年記念盤 (2024)

          オリジナル盤も2014年リマスター盤も、それぞれの良さはありますが、どの角度から見てもオーウェンは少しやり過ぎたのではないかと思います。発売当時、彼らは「安いシステムで聴いてもそれなりの迫力が出る」と語っていましたが、正にその通りで、イヤホンあるいは中音量くらいまでのスピーカーで聴くのであれば、輝きと迫力に満ちています。 しかし肝心の大音量となると、蒸気機関車のようなシューゲイズノイズが曲全体を覆い、リアムの声が埋もれてしまいそうになることもしばしば。特に、愛してやまない”

          Oasis / Definitely Maybe 30周年記念盤 (2024)

          Oasis / Be Here Now (1997)

          オアシスとの出会いは、発売当時に友人にもらったカセットテープです。中学生だった私にとってオアシスは、まるでリアルタイムで体験したビートルズのようでした。まさか、人生を狂わされるほど彼らに夢中になるとは。 この“Be Here Now”は、オアシス初期3部作の最後を飾る大作です。過剰なリバーブのかかったバッキングギターで音の隙間を埋め、その中をリアムの声が浮遊する構図は、3作を通して一貫しています。オアシス版ウォールオブサウンドは、本作でより顕著になりました。 CDでは12

          Oasis / Be Here Now (1997)

          The Rolling Stones / Voodoo Lounge (1994)

          ローリングストーンズは1962年にデビューし、今年で62年目を迎えたロックバンドです。 ビートルズとストーンズはロックを語る上で外せませんが、ストーンズはビートルズがあまりにも偉大すぎるがゆえに、霞んでしまうのは致し方ないとこです。それでもトレードマークのベロは若い人でも知っていることでしょう。 バンド名の如く石のように転がり続け、2023年には新譜を、そして今年はUSツアーを完遂しました。ステージで人々を魅了し続ける彼らが80歳を越えているとは、とても信じられません。ま

          The Rolling Stones / Voodoo Lounge (1994)

          Oasis / Go Let It Out (2000)

          初めて発売日に買った想い出のシングル曲。当時は、今のように細かな情報は入ってこなかったので (ましてや広島のような地方都市には)、限られた情報を元にCDから流れる音に集中して聴いたものだ。まさかベースをノエルが弾いているなんて、当時は考えもしなかった。これまで数えきれないほど聴いてきたが、今でも最高にカッコいいと思う。 この時期のオアシスは、ブリットポップから一転、ビートルズ中後期に焦点をあて、サイケデリックロックへと大きく舵取りをした。” Go Let It Out”は、

          Oasis / Go Let It Out (2000)

          Liam Gallagher & John Squire (2024)

          円熟とは程遠いフレッシュな出来栄え。彼らは我々の期待をポジティブに裏切ってくれた。リピートする毎に味わいが増す。 控えに言って、、、最高だ! 彼ら二人のコラボレーションに対する見方は、オアシスの再結成を契機に大きく変わった。もし再結成がなかったなら、ファンはいつまでもオアシスやローゼスの残響を求め続けたであろう。これは本当に素晴らしい出来栄え。ロック史に燦然と輝く名盤を残してきた偉大なマンキュニアン。否応にも次に期待してしまう。現にリアムは次のアルバムを示唆していた。 再

          Liam Gallagher & John Squire (2024)

          Oasis / Definitely Maybe (1994)

          オアシスには特別な思い入れがあります。まさに青春そのものでした。 このファーストアルバムは、8月30日で30周年を迎えました。リアムとボーンヘッドで行われた30周年記念ツアーは盛況だったようですが、ノエルは参加しておらず、心の底から喜べない自分がいました。それでも、オアシス史上最も輝きに溢れたこの1枚を祝うのに、Monnow ValleyバージョンとSawmillsでのアウトテイクを収録した記念盤が出るだけでも涙が出るほど嬉しかったです。それなのにまさかの再結成の知らせ、言

          Oasis / Definitely Maybe (1994)