八日町ぱちぱち夜市で賑わった気仙沼市の夜の話|人通りの少なくなった商店街に活気を生み出す
2024年8月31日は、宮城県気仙沼市の八日町でぱちぱち夜市の日だった。過去2回にわたって事前告知を行っていたイベントが遂に本番を迎えた形である。
八日町ぱちぱち夜市開催!八日町の夜に賑わいが生まれる
2024年8月31日。八日町ぱちぱち夜市の当日は、生憎の天気だった。台風10号の影響がどれほどあったかは定かでないが、前日までの悪天候を引き摺った気候に見舞われていた。開始時間となる午後5時を前に、昼頃には雨が降り注ぐなど、とかく天気がどうなるか読めない状態だった。
幸い16時前後には雨が消え、不安定な天候ながら八日町ぱちぱち夜市は実施できそうだということで、出店者及び運営組織による準備が進められた。10以上の出店、野外ライブ(出演者は限定的となった)、eSportsなど、様々な出店者が時間のない中で準備を整えて開始時間の17時を迎える。
青龍寺で行われる地蔵尊まつりとともに、八日町ぱちぱち夜市が開始された。生憎の天気の影響もあり、人出はまばらだった。ある意味、このタイミングで人出が少なかったのは良かったかもしれない。八日町ぱちぱち夜市が開始されて間もなく、雨に見舞われたのだ。
不安定な天候を考慮して近くのドラッグストアに傘を買いに行ったのだが、買い物を終えて外に出ると外は大雨である。タイミングが良いやら悪いやら。今回、傘を携帯し忘れて買いに行ったが、せめて鞄の中に折りたたみ式傘を忍ばせておくといった用意はすべきだったと反省せずにいられない。買いに行く判断が数分遅れたらズブ濡れになっていた。
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1時間〜1時間30分程度だろうか。強い雨こそすぐに止んだものの雨はしばらく続いた。そのため、参加者は傘を差しながら店々を回ったり、店舗の軒先で雨宿りして過ごした。
途中、青龍寺地蔵尊まつりの出演者による舞踊が見られる粋な計らいがあるなど、雨脚と共に過ごす時間帯ではあったが、味のある時間となった。
八日町ぱちぱち夜市に併せてヴァンガードが特別に夜間も店を開けてくれている。向かいのイシカワも同様である(軒先での販売)。稀少な機会であるため、少しの間ブレイクタイムを過ごさせていただいた。外で雨が降るしっとりとした時間をレトロな雰囲気のカフェで過ごすのは乙なものである。
八日町ぱちぱち夜市:雨上がり、家族連れで賑わう夜
19時頃になると雨脚は遠退き、傘を差さずに過ごせるようになった。人出も徐々に増え始め、賑わいが生まれるようになってきた。とくに家族連れの来訪者が目立ち、古き良き時代の商店街を彷彿とさせる温かな雰囲気に包まれた。
八日町ぱちぱち夜市は、許可を受けて道路を歩行者天国にして行われている。明るい内は雨が降っていたため、建物寄りの歩道側を歩く人々が多かったが、雨が上がってからは誰もが思い思いに路上を歩きながら夜市を楽しんでいた。
路上で行われていたベイブレードは子ども達を中心に盛り上がり、eSportsの会場となっていた成澤酒店の屋内と行き来する人々が多く見られた。また野外ライブに耳を傾けながら出店で買ったお酒と食べ物を楽しむ人々も見られ、まさに八日町ぱちぱち夜市を開催するにあたって想い描かれていた景色が広がっていた。
ぱちぱち夜市を訪れた人々の数は、300名前後だろうか。正確に数えていないため具体的な数字は定かでないが、それほどの人出はあったように思われる。天候の不安定さがなければ、昨年と同規模の400-500名前後は訪れたのでなかろうか。
近隣の方からは『(八日町の)この通りにこれだけの人が訪れてくれて嬉しい』『こんなにたくさんの人々が見られるのは久し振りで良かった』といった声を聞いている。八日町に賑わいを作りたい。そんな想いがあるからこそ開催されている八日町ぱちぱち夜市である。喜びの声が向けられるのは、とてもありがたく感じられた。
青龍寺地蔵尊まつりと併せて、来年もぜひ開催したいと思うばかりである。
八日町ぱちぱち夜市の裏側で:たこよし・喫茶マンボで気仙沼グルメを堪能する
八日町ぱちぱち夜市の裏側で、筆者は一人気仙沼市のグルメを楽しんでいた。
サンドウィッチマンが絶賛したことで知られる気仙沼市の有名店・たこよし。海外からたこよし目当てで訪れる人々も見られるほどの人気店である。店内には、そうした海外から訪れた数多くの人々の写真が飾られている。また、お店を切り盛りしている夫婦は、お店を訪れた人々と連絡も取り合っており、地域や国境を越えた交流の拠点にもなっている。
筆者はたこ焼きのブラックペッパー味を好んでいただいているが、この日はポテチン焼きをいただいた。サクッとした食感にソース・マヨネーズの濃厚な味わいが口の中を楽しませる魅力的な逸品であった。折を見てまた頂こうと思う。
夜には、喫茶マンボでうな丼といちごババロアを頂いた。うな丼は、ウナギの臭みが全くなく、とろけるような甘味のあるタレが美味で、とても心地よく食べられる丼だった。お米がスルスルと喉を通るような食べやすさがあり、頼んで良かったと心から思えるメニューであった。
いちごババロアは、春に提供されるものが有名だが、筆者はどちらかといえば夏の方が好みである。フリーズイチゴによって作られたかき氷を生クリームと共に食べると爽やかな甘さを楽しめるし、フリーズイチゴの酸味とバニラアイスクリームの取り合わせもスッキリしていて美味である。
イチゴのスイーツはともするとイチゴが前面に出すぎていてイチゴの味わいしか楽しめなくなりがちだが、夏のいちごババロアはイチゴが前面に出すぎていない。たっぷりとイチゴが組み入れられているのにである。この絶妙なバランスが、筆者としてはとてもありがたく、好いている。
ちなみにうな丼だが、セットを頼むと以下のような素晴らしい膳となる。ぜひ一度頼んで欲しい。
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