#26 新商品のアイディア出しについて②
こんにちは!
今日は「アイディア出し」について書かせていただきます。
よく、大きいブランドのセカンドフレーバーを考えるときと、まったく新しいブランドを作るときのアイディア出しは違うの?と聞かれる時があります。
この答えは、「考える内容が異なる」です。
本日はこれについてお伝えしていきます。
それでは参りましょう!
新商品の種類
新商品には下記の2つが存在します。
①完全な新商品
②「ガリガリ君(例)」のセカンドフレーバー
順番は逆になってしまうのですが、今日は②についてお答えしていきます。
僕の経験上ですが、②のように既存ブランドがあり、それのセカンドフレーバーの担当をすることが業務の7-8割を占めます。
実際、僕は5年間、大きなブランドを1人で担当をしていたのですが、ほとんどがお伝えするプロセスでした。
①のパターンも重複するところは多いのですが、決定的に違うことは、
「ブランドの大きなコンセプトは決まっている」
これが大きな違いです。
ガリガリ君=学生向け、実は30-40代もコアターゲット層。色々な味が発売されている。チャレンジする面白いブランド。
ハーゲンダッツ=高級なアイス。セカンドフレーバーも上品、シンプルな味が多い。ご褒美アイス。
このように、すでにブランドイメージが出来上がっているのが②のパターンです。
そのため、②の新商品を検討する場合は、
「ブランドイメージに沿って味や取り組みを考える」
このことが重要になります。
ハーゲンダッツのような世界観をガリガリ君に持ってきたらどうでしょう?
少し違和感がありますよね?
(ガリガリ君は、「チャレンジするブランド」なので、それはそれで面白いことになるかもしれませんが笑)
こういったように、すでにターゲット層やコンセプトが決まっている商品に関しては、
「いかに既存ブランドを盛り上げることができるか」
「そのアイディアは既存ブランドのイメージを壊していないか?」
に注目する必要があります。
個人で考えるの?チームで考えるの?
考える視点が違うのは分かったけど、実際、どうやって決めているのか?
これは、企業によって異なると思うのですが、
①商品企画部(マーケティング部)のメンバーが決める
②商品企画+商品開発でチームを作り考える
③商品企画+商品開発+生産+営業+その他部署で考える
この3パターンがあります。
僕が経験したことがあるのが、②と③で前職では③のやり方多かったです。
③のいいところは、様々な視点が入るのでとてもユニークなアイディアが生まれることですね。
①に関しては、様々な市場データをしっかり頭に入れて考えると思うので、市場に沿ったアイディアが生まれやすいのかな?と思います。
前職は割とチャレンジすることを推奨する会社だったので、多くの部署を巻き込みながら考えていくやり方があっているのかと思います。
チームを組んで、各自がアイディアを持ち寄り、この案にこれを足したらもっと面白いんじゃない?などとディスカッションを深めます。
こうしてできたアイディアを形にするのが、商品開発者ということです。
この会議は新しいことを考える会議なので、とても大切ですがとても一番ワクワク出来る会議です。
最後に
いかがでしたでしょうか?
今までの話は、ほとんどマーケティングの要素は含めていないのですが、実際はマーケティングの要素も考えながら、アイディアを絞り込んでいきます。
今後そういった話もさせていただきたいと思います!
今日も読んでいただきありがとうございました。
それでは、また。