今まで観た映画ランキングベスト10+α
まずは本題全然関係ない話題から。
前回、この記事を書いたんですがまさかの書評に入らず前談で終わるという内容に。で、それほど間を空けず本題の記事を上げようと思ったんですが、まさかのその対象本の加筆版が文庫本verで12/7(火)に発売という事態を知ったので、せっかくならそれ読んでからのが良いよな、と。
まぁそんな出し惜しみするような感想文でもないし本のタイトルもそこまで引っ張って秘密にするような事ではないんですけどね。
フォローしてくれてる一部の界隈の人にはたぶん上記の情報で「あぁあの本ね」ってなるとは思います。
で、今回は困った時の伝家の宝刀、「自分の触れてきたエンタメランキング」の映画版です。
今でこそ映画は年に数本鑑賞とかの頻度になってしまったんですが、大学時代に沼にハマってからは洋画中心に年200近くとか観てました。好きなジャンルはSF・ミステリ・ヒューマン系辺りです。ちゃんとドラマがあるものが好きです。好きな映画監督はデヴィッド・フィンチャーとクエンティン・タランティーノです。学生時代はライムスター宇多丸さんのラジオの映画評論も合わせて聴いてました。
そんな感じの自分ですが、今回表題にもある「今まで観た映画のTOP10」はこれだと発表しようかと。それに加え、「今まで観た映画のワースト3」と「TOP10外だけど次点で好きな10作」を。
ちなみに言うほどシネフィルとかじゃないので何だかんだ王道なエンタメ映画が好きです。多分これから挙げるやつ、どれも結構知名度高いです。
それでは、上記で挙げた後者から紹介していきましょう。自分のざっくり感想も手短に付けます。
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~今まで観た映画オールタイムベストTOP10(の次点)~
TOP10には入らなかったけど好きな作品10作です。
特にランキング形式とかではありません。
それでは。
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・ゴーン・ガール(2014・米)
デヴィッド・フィンチャー監督のミステリ・サスペンス。
いや、フィンチャーめっちゃ好きなんですよ。2時間半とちょい長めなのにずっと「どうなるんだろう」と先の読めない展開かつ興味の持続性。実質バーフバリみたいなもんです。バーフバリです。
フィンチャーは近年ドラマシリーズかドキュメント系を撮る監督になっちゃった感があるのだけどこういうサスペンス系はもうやらないんだろうか。
映画としては「女子ってこわい」「結婚こわい」って感じでした(アホの感想)。とにかく圧巻です。サスペンス好きは是非。
・アイアンマン(2008・米)
言わずと知れたMCUの始まり。
何だかんだこれが原点にして頂点なんじゃないでしょうか。初代スパイダーマン1,2並みに誰もが観て楽しい作品だと思います(トニースタークが嫌いって人はいるかも)。
派手にやりつつもちゃんと敵との戦いに勝利のロジックが用意されてるのと、完璧なラストシーンで読後感が最高でした。
ってか、エンドゲームめっちゃ評判良いよね。アベンジャーズはウルトロンまで観たけどそれがあまり肌に合わなくて。その他のMCUも割と観てるけど内容覚えてなかったりするのでいきなり続きのインフィニティウォーから観るんじゃなく色々観返したいなー、と思いディズニー+入会したんですが作品の本数でやる気を無くしマイリスで各ヒーローが月額更新で眠ってます。
・キングスマン(2014・英)
この記事では唯一のイギリス映画かな。
自分、こういうスパイもの、アクションものがすごい苦手で。007とかM:Iとかワイスピとか全く肌に合わない人間なんですがキングスマンは別というか。
アクション映画として完成度が高いのは前提に、歴代のスパイ映画をちょっとパロって格好良いだけにしてない感じがお茶目というか。
続編も好きですが単純に1は「ヒーロー誕生もの」という点で持たざる者だった少年が試験や仲間との出会いを経て巨悪に立ち向かう、という少年漫画というか、良い意味でハリーポッターみたいな感じのドラマなので純粋に話が好きです。ちょっと悪趣味描写はあるので全年齢向きでは無いですが。
コリンファースの教会での戦闘は語り継がれる名シーン。
・フォレスト・ガンプ / 一期一会(1994・米)
(邦題の「一期一会」いるかなぁ…)
BTTFでおなじみのロバート・ゼメキス監督作品。
こういう「差別を受けていた主人公が自らの努力で這い上がり大切なものを勝ち取る話」大好きなんですよ。
NARUTOとかガッシュは自分にとって1話がクライマックスです。多少ご都合主義でもいいんです。
ベトナム戦争だったり、アメリカの史実を踏まえて見るとより楽しめる作品かもね。洋画入門にお勧めな一作です。
(邦題の「一期一会」いるかなぁ…)
・建築学概論(2012・韓)
ここで韓国映画を一つ。
一時期韓国映画、そして柄にもなく恋愛映画にハマってた時期がありまして。
正直ストーリー自体は王道というか、捻りどころは無いっちゃ無いのだけど、細かいロケーションでの情景描写とか、随所に感じる切なさの演出とか、映像作品としてとても美しいなぁ、と感じる作品です。韓国行ったこともないけどなんかノスタルジーに浸れる感じになります。
あと終始ヒロインの学生時代の女優さんが可愛かった。評価の大半そこと言っても過言ではない。
・(500)日のサマー(2009・米)
恋愛映画繋がりから。
自分はこの映画、公開から数年後でけっこう後乗りで観たんですがやたら評価高いのも分かるなぁと。
この作品はとにかくルックがオサレ。ヒロインと過ごした500日を様々な洋楽とともにお洒落なカット割りやエフェクト演出などで主人公の心象風景を描く点がスタイリッシュでもあり(そこをしゃらくせぇと思う人もいるかもだけど)自分は好みでした。上映時間100分未満でコンパクトに終わるのも好感。
この時のズーイー・デシャネルはマジで日本人好みだと思う。
劇中に使われてた曲です。オサレ。
・たまこラブストーリー(2014・日)
恋愛映画繋がりからのここで邦画。そしてアニメ。山田尚子監督作品。
山田監督は他にも名作「リズと青い鳥」を始め「映画 けいおん!」「聲の形」などで有名だけれども自分はこの作品が一番。
何がすごいって、この映画「たまこマーケット」ありきの続きモノなのだけど、上記アニメ一切知らんでも観れるのよね。(リズと青い鳥もそうだったね)
当時贔屓にしてた映画ライターのブログでベタ褒めされてたのもあり、上記アニメゼロ知識で観たらめちゃ刺さって。舐めてた分反動の評価がすごい案件でした。
けいおんはある種ファンサの極み的なところもあるので別枠ですが、キャラの心象風景を美しく切り取る天才だと思う、山田監督。
何の知識もいらず普通に単品として観れる(自分がそうだった)王道青春ラブストーリーなので、そういうのが好きな方は是非。
これ名曲。
・新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air / まごころを君に(1997・日)
邦画アニメ繋がりで。
エヴァについては自分の中の大事なものの一つなので、たまーに話題にも上げたりしてますが、やっぱり自分は「シンエヴァ」より「旧劇エヴァ」です。老害と呼ばれようが別にいいです。
勿論、シンエヴァは好きですしエヴァを完結させてくれたという点で庵野監督には感謝しかないです。ただシンエヴァはエヴァンゲリオンというより庵野監督の私小説の要素が強いと思ってたりします。
旧劇はハチャメチャやってる一見救いが無いような話に見えて、「他人とは必ずしも解り合えない(気持ち悪い)、それでも生きることを始めるしかない」という作品の終劇として非常に誠実な終わり方だと思ってます。
話としても序盤のAir部分は初っ端からクライマックスで超楽しいしね(そもそもがアニメ最終話扱いなのでそらそうなのだけど)
それを当時尖りまくりの庵野監督が自身の制御しきれないほどの才能を剥き出しにしつつ、かつ観客(オタク)にもブチ切れながら作ったもはやアートの域に達した作品。
ホントはTOP10級に好きな作品ではあるのだけど何て言うか、点数は付けられないというか。
新劇シリーズ観て面白かったと思った人で原作アニメ版知らない方は是非見て欲しいです。
あと漫画版の終わりも王道で好きだな。
・トイ・ストーリー3(2010・米)
アニメ繋がりからの。
言わずと知れたトイストーリーです。自分がここで説明する必要もないですよね。
もうこの作品はラストシーンにつきます。あの終わり方はズルよ。泣くだろあんなん。そこだけで大切な一本になりました。ピクサーではWALL・Eとか諸々好きなのあるけど瞬間最大風速のラストを擁するこれが結局一番かな。
4は怖くて観てないんですがどうやら色んな評を見る限りそのままでも良いみたいです。思い出の中でじっとしていてくれ案件のようです。
・ショーシャンクの空に(1994・米)
観てない人もタイトルは知ってるであろう名作。
そして「映画ファンなら観るべき」「生涯ベストの大傑作」という評価をされつつ逆に「これをベストに挙げる奴はにわか」的なことも一部のシネフィルから言われたりする「扱いがめんどくさい映画」第一位。
かくいう自分はめっちゃ好きです。生涯ベストとまではあれですがそう言いたい人の気持ちも分かる。
特にストーリーについてはここで触れませんが、好き嫌いは別として「とりあえず人生で一度は観たほうがいい映画」の一つだと思います。
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~今まで観た映画オールタイムワースト3~
TOP10紹介の前にこちらを。自分の性格上どう考えてもこちらの方が筆が乗る案件なんですが、意外と自分「嫌いな映画」ってそんな無いんですよね。「つまらない映画」は死ぬほどあるんですがそこに「ワースト」「嫌い」が乗っかるかというとそれはまた別の話で。
映画の面白さというより、ストーリーやメッセージ性が自分と相いれなかった、不快に感じたものがそれに当たる感じですね。
「あ、これアカンな」っていうわざわざ見えた地雷を踏み抜くことはあんましてないので「世間では評価されてるけどいざ観たら俺の感想は別だった」パターンが多いです。
実写版ガッチャマン的なあーいうのは逆に一周回って笑っちゃうタイプの人なので別に嫌いではないです。期待して1800円出してアレだったらワーストに入れるかもだけど。
ベスト3を紹介する前に、
ちなみにワースト3の次点がピクサーの「リメンバー・三―」です。「インサイドヘッド」とかもこれどうなん…?と世間の評に反して懐疑的ではあったんですけど、これはもう完全に無理だった。
音楽がテーマの映画でギターとそこに込めた想いを文字通りぶち壊してそれに対しての謝罪もなくしれっと家族愛みたいになってる話の流れがもう腹が立って。音楽をふんだんに使ったアニメーションとしてクオリティ高いのは認めざるを得ないですがそこで-5億点でした。
要はこういう感じの評ワーストTOP3です。
3. SING(2016・米)
当時付き合っていた彼女の付き合いで行った映画。予想以上に酷かった。
いや、ストーリー自体は王道で「天使にラブ・ソングを2」とか「スクール・オブ・ロック」的なアレなんですよ。それだけならよくある映画だなぁ、ってなるけど主人公のコアラが不快すぎて。
よく言われる高慢アーティストのネズミ(だっけ)は別に良いんです。あれで音楽アカンかったら悲惨だけど。問題はコアラよ。
人員集め前の冒頭では取引先に死ぬほど迷惑かけつつ「そんな僕にも夢が~」とか言ってるし、役者揃えた後も安全設計されてない職場で魚たち働かせて迷惑かけてるし。しかも挫折描写が洗車だけって。洗車して全てが許されると思うなよっていう。(勿論実際に洗車に関わる人達へのdisではないです)そしてあいつが名支配人みたいにヨイショされるのも意味分からず、あれのどこに求心力があるのかと。お前が音楽できるなら話は別だけど。その話の流れで王道ご都合主義にされたら納得いかんよ。
あ、劇中音楽は良かったです。
2. サマーウォーズ(2009・日)
徹頭徹尾不快だし意味の分からない映画だった。
田舎の同調圧力を美談として描き、悪役とされるキャラが結果それに飲み込まれるのを美談とする話。
ヒロインの存在意義もよく分からないし、更によくわかんない電脳世界での花札大会でお前が戦うんかいっていう。普通に話としての矛盾も多いし、「何故これが評価されているのか分からない」映画としては第一位。
なんなら自分は世間では評判悪い「バケモノの子」のがまだ観れました。
1. 時をかける少女[アニメ版](2006・日)
はい。自分のnoteを良く見てくれてる方なら「知ってた」案件でしょう。
とにかく自分は細田守作品ととにかく相性が悪いみたいです。
この映画のクオリティの高さ、恋愛映画としての儚さ、音楽の良さも全て認めます。なんならサマーウォーズなんかより評価できる点死ぬほどあります。
ただ、一点、一点だけ自分がどうしても許せないフックとなる描写があり、そこだけで生涯ワーストです。レビューとか映画の出来とかもうそういう事じゃないんです。自分の感情論において「嫌い」というのが全てです。
そしてその自分の嫌いな点が見逃され世間で不朽の名作扱いされてる所含めてとにかく嫌いです。近年キャンセルカルチャーやら人権意識が高まってるようですが、他のコンテンツが炎上してこの映画が矢面に当たらないのは意味が分からんです。ジョーカーよりよっぽど危険思想だと思います。
全てはここに書いてあります。⇩
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~今まで観た映画オールタイムベスト10~
はい、ここから本題です。好きな映画を語っていく路線に戻ります。
ここからはランキング形式です。
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10. スーパー!(2010・米)
「ガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシー」のジェームズ・ガン監督作品。恐らくこの映画でマーベルの目に留まったのではないかと。
「キック・アス」をパロディしつつ何の特殊能力もない中年男性を主人公にしたヒーロー物と見せかけたブラックコメディ。でも最後は切ない。お前がヒーローだ。あとエレンペイジかわいい。
9. ジャージー・ボーイズ(2014・米)
ミュージカル映画で一番自分が好きな作品。天下のイーストウッド監督作品なのに扱い地味よね。
ジャージー・ボーイズやフォー・シーズンズは自分(アラサー)の親世代とかならピンとくるだろうけどね。やってることは大体一足早いボヘミアンラプソディなのだけど。
分かりやすく説明するとこのグループのボーカルが「君の瞳に恋してる」の原曲を歌ってる人です。
劇中で一番好きなシーンは不法侵入した教会で「A Sunday Kind of Love」を即興で歌うところです。
ちなみに当時オススメ映画教えてって女友達に言われてこれのブルーレイ見せたら非常に微妙な反応でした。人によって好みは分かれるかもしれません。
そしてエンディングが素晴らしい。曲の繋ぎも良いし、イーストウッドもちゃっかりカメオで居ます。
8. シティ・オブ・ゴッド(2002・伯)
この記事で唯一のブラジル映画です。
これはもう、観て下さいとしか言いようがないかな。南米ギャングマフィアものと言うパンチ強めの作品なので敬遠する人もいるかもですが、
普通に話が分かりやすい上面白いです。
自分は南米の人間でもないし、そこに産まれた人の気持ちを推し量る事はできないけれども、やっぱ日本って恵まれた国なんだなぁと改めて。
7. オールド・ボーイ[韓国版](2003・韓)
上記の建築学概論でも韓国映画を紹介しましたが、マジで韓国映画って面白いですよ。これは原作が日本の漫画なんだけど。
さすがに「パラサイト」でその事実はもうシネフィル以外にも知れ渡ったでしょう。「新感染」も良かったね。
梨泰院クラスとかイカゲームとかも流行ってるしね。その2つはマイリス入れたまま放置してるけど。
向こうから日本に入ってくる映画は厳選されたもの、という点もあるかもですが
むしろ韓国映画は韓国という国に余り良い感情を持ってない人の方が楽しめるまであると思います。ちゃんとビックバジェット映画でも自国の病理を真っ正面から描いてるサスペンス作品が多い。パラサイトに負けず劣らず面白いのいっぱいあるよ。
日本にも「サニー」とか「怪しい彼女」とか「殺人の告白」とか逆輸入されてるしね。原語版観ようぜ。面白いよ。
この「オールド・ボーイ」に関しては徹頭徹尾「復讐劇」です。どこまでも復讐。そしてその先は。
6. 愛のむきだし(2009・日)
園子温監督作品。邦画そんな観ない自分ですが、これは「やられた!」ってなりましたね。B級映画の最高頂。満島ひかりの出世作と言っても良いのでは。
色んなジャンルを闇鍋のようにぶち込んで4時間という長尺にしたにも関わらずずっと面白い。下手なつまらん2時間の映画よりよっぽど短い。
10年前の自分みたいに「邦画ってどうせ事務所が売り出したいタレントやアイドル使ってしょーもない演技させて金稼ぐやつでしょ?」って思ってる奴に真っ先に見せたい映画。
いやまぁ探せば全国公開の映画でもミニシアター系でも死ぬほど名作あるけどね、邦画。
ちなみにこの映画に関して言うと自分は満島ひかりより安藤サクラ派だったりします。今でこそ実力派個性俳優ですがこの時の安藤サクラ普通に可愛くないですか?と未だ思ってるのだけど各レビューとか見ると少数派みたいです。
園子温は以降「冷たい熱帯魚」「地獄でなぜ悪い」と名作をコンスタントに出し続けましたが2014年位から職業作家的な割り切った事やったり、原点であるロマンポルノに行ったり、かと思いきや「ラブ&ピース」で久々に上記系統来るかと思いきや変にポップな事やろうとしててうーん…ってなったり。
「自殺サークル」とか「エクステ」とか「紀子の食卓」とかあーいうのはもう見れないのかな。
5. レナードの朝(1990・米)
名作。特に医療・福祉関係のお仕事してる人は見て欲しい一作。
「いまを生きる」や「グッド・ウィル・ハンティング」等のロビン・ウィリアムズもの(勝手にカテゴライズした)の中でも特にグッとくるやつ。デニーロも勿論名演だけどさ。
いやね、あれほど美しくも切ないダンスシーンってこれ以上にないだろ。泣くわあんなん。
ちょいと古め、なんなら自分が産まれる前の映画ですが今見ても全然楽しめます(という表現が正しいのか分からんけど)。オススメです。
これ好きな人は「アルジャーノンに花束を」も合うはず。自分は映画よりもダニエルキイスの小説版派です。日本版ドラマは知らん。
4. レザボア・ドッグス(1992・米)
クエンティン・タランティーノ作品。
日本では「キル・ビル」や「パルプ・フィクション」のが有名かもね。
タランティーノは数少ない全作追いかけてる監督です。(寡作なのもあるけど)その中で一つ選べと言われたらこれかなあ。
ミステリ要素もある作品なので二度目以降の味は正直他の作品が強いのだけど、もう初見のインパクトが強すぎて。
最初はスロースタートだけど徐々に徐々に盛り上がってきてラストのあれよ。映画ハマりたての時に観た補正もありそらタランティーノ沼に落ちるよ。
最初は??からのラストのキメ具合と言ったら「デス・プルーフ」も中々ですね。
安定してずっと面白いエンタメ映画は「パルプ・フィクション」か「ジャンゴ」だと思います。
キルビルはあれネットで実況しながらツッコミつつお祭り感覚で観るやつです。
次の監督作品で引退する的なこと言ってますがその予定がオリジナル作品じゃなく「スター・トレック」って言うのがマジすか…そして待てども一向に情報出ねぇな…っていう現況です。
3. バタフライ・エフェクト(2004・米)
映画を知らない人でも名前くらいは聞いたことあるんじゃないでしょうか。「少しの事象の変化でその後の状態・未来が大きく異なってしまう現象(超ざっくり)」を「バタフライ効果」といいます。
それをテーマとした、要はいわゆる「タイムリープもの」です。
今ではそういう系ではシュタゲが筆頭になるんかな。まどマギとか君の名はとか。それこそ上記で挙げた時かけとか。
更に遡ると原点はウェルズの「タイムマシン」なのかな。映画の古典だと「恋はデジャヴ」とかもあるよね。言ったらドラえもんも過去改変ものだよな。
本作、いわゆる愛するヒロインを守るため何度でも過去に戻ってやるぜ!的なやつなのですがラブコメというよりは普通にサスペンス寄りだったりするのでオタクはみんなこれ好きだと思います。
2はすこぶる評判が悪いので観てません。3は一応観ましたが割と最初のほうで犯人分かったのとその一発ネタだけ感があったのであんま。1だけで良いと思います。
2. バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985・米)
「映画って面白い!」ってなったきっかけの作品。一応リアルタイムで高校生までそれなりに映画を観に行く機会もあったけど、
大学生の時間がある時にいざ映画を観よう、と思った時に「とりあえず名前だけは知ってるけど観たことが無い古典を観よう」となりまして。確かそれが2012年とかそれぐらい。BTTFきっかけでSF洋画の有名どころは数年かけてほぼカバーするぐらい興味を持った作品。
映画という文化に本格的に触れ始めというタイミングで観たのも良かったのかも知れません。
当時はサブスクとかもなかったので大学終わりに仙台のTSUTAYAに足繁く通ってました。
BTTFがすごいのは、3作とも全部違う角度で面白い所。普通続編を重ねるとどこかで綻びが出てくるものだけど、それが無い。シリーズ通しての面白さで2位に置いたところはありますね。
まぁ、結果1が至高なのは変わらないんですけどね。王道で良いのよ。結果それが一番面白いのよ。
多くのギター小僧は1のジョニー・B・グッドのシーンで心を掴まれたことでしょう。25年以上経っても自分がそうだったので多分今のティーンが見てもそうだと思います。↓
1. ファイト・クラブ(1999・米)
安心のデヴィッド・フィンチャー作品。当時は小学生だったのでリアルタイムで観てないんですが(観ても意味分からんかっただろうけど)後追いで。
映画として死ぬほどカッコイイよな、ファイトクラブ。そらミスチルも曲のタイトルに付けるわ。
最初は自分もタイトルや予告編で「あー、マッチョが何か殴り合う系の映画かー」と敬遠してたんですが、主題は全然そこじゃない。いやそこもかっこいいんだけど。
もしそういう理由で敬遠してるならそこは否定しときます。格闘だけの映画じゃないです。どっちかと言うとルックを超オシャレにした「タクシードライバー」です。
徐々に徐々に、自分の中で好きになった一本。
最初は何だこの終わり、好き放題やってバッドエンドじゃねーか、と思ったけどね。
ただ、資本主義・物質主義社会の否定と破壊を短絡的に描くのではなく、そこに至るまでの人間が集団を形成し生み出される狂気。そして主人公が引き金を引くシーン。(詳しくはネタバレなので控えるけど)
その先には「理想」を乗り越え「自我」を得た自身そのもの、そして受け入れる「他者」の存在がある。
未来は破滅的展開が待ち受けているかもしれないけれども、一縷の救いが確かにある。そう解釈しました。
観てない人は何のことやら、って感じでしょうが観た人は共感してくれる方もいるかと。
まぁ別に小難しいこと考えずブラピとノートンかっこいい。秘密結社のファイトクラブ燃える。社会的弱者がヒャッハーする姿カタルシスあって気持ちいい的に深く考えずウェーイって本能で観るのも楽しいです。
今の分断社会の混沌の中、半沢じゃないけど「やられたらやり返したる」っていう気持ちに皆がなってる節が多少あり、個人的にはそれを面白がってるタイプの人間なので今の気分ではこれがオールタイムベストです。
ピクシーズのこれはもう名曲でしょう。あの作品のエンドロールで流れるためにある楽曲といっても過言ではない。
以上、今まで観た映画のランキング記事でした。
この記事で少しでも「この映画観たい」だとか「この感想分かる」的な感じで何かを感じてくれる方がいらしたら非常に嬉しいです。
それではまた、次の記事で。