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2025年2月15日 手放す練習をしよう
髪を切るタイミングをいつも間違います。
大抵は、
「もっと早く切るべきだった」という意味で。
今回に至っては
「バレンタインデー当日に髪を切る」というさらなるタイミングの間違いを犯しました。
長年髪を切ってもらっている親しい美容師さんだったので、
「今日バレンタインですけど」と言われるだけで終わりましたが、
そうでなければ、何だか意味深であったかもしれません。
私の中でバレンタインデーは、
もはや、高価なチョコレート(レオニダス)を
自分のために買って食べる祭りであり、
髪を切るようなことと絡むことではないのですが…。
髪は少し短めにしました。
以前は長い髪に憧れがありましたが、
自分にはそれを維持できるほどの丁寧さがないということに気づいたので、
その憧れはきれいさっぱり、なくなりました。
ここ数年は、多少の違いがあれど、
見苦しくない程度、
仕事に邪魔にならない程度、
必要ならさっと髪をまとめられる程度の長さにしています。
2ヶ月に一度はハサミを入れてもらった方が良いのですが、
用事が重なると、
ついつい先延ばしにしてしまいます。
「まだ大丈夫」、
「今、髪を切ると肌寒いかもしれない」、
「くくれば大丈夫」
「スケジュールが埋まっている」
と言い訳を唱えては
ボサボサの頭を見ないふりをするのです。
伸び放題で傷んでいる髪が気に入っているわけではもちろんなく、
お金を払うのが嫌なわけでもなく、
何となく、面倒なのです。
面倒と一言で片付けていますが、
突き詰めて考えていくと、
「現状を変えるのが怖い」のです。
私は変化を楽しめるタイプではありません。
決まったこと、変わらないことに安心します。
続けていくことは苦手なつもりなのですが、
大胆に変わることに比べたら、まだやれます。
noteの記事を更新し続けているのは、
本当のところ、
「続けている」というより、
「更新を止める」という変化が、
恐ろしいからなのでしょう。
髪を切るのはもちろん大きな変化です。
髪の一部が無くなるのですから。
良い変化でも、あったものがなくなるというのがもうダメです。
あったものが失われる、という当たり前のことが、
私にとっては妙につらく感じられる時があるのです。
もちろん、手放すこと、
失うことは誰にとっても
嫌なものでしょうけれど。
いつもなら、
髪を切った瞬間からさっぱりするのですが、
今回は、そう簡単ではありませんでした。
切ってよかったと思う反面、
自分がいかに、手放すことが苦手なのかを自覚して、
これから先のことを考えて気持ちが暗くなったのです。
これから先の人生、
何かを得ることよりも、もはや、失うことの方が断然多いことでしょう。
私はそれに耐えられるでしょうか。
と言っても、
今回のように、
失うことを先延ばしにする癖を続けていると、
そのうちに、
とんでもない失敗や事件に巻き込まれそうです。
最近のニュースを見てもわかるように、
時代の変化に対応できていない人たちの言動が公になり、糾弾されるようになっています。
これまで隠し通せていた不正も明らかになってきています。
毎日、ひとつは、そういうニュースが出ますね。
これまで、を手放していかないと、
事件になる時代なのです。
変化を先延ばしにしても「頑固なんですね」「そういう人なんですね」で終わっていた時代はおわりました。
変化が苦手だとしても、避けることはできなくなりつつある、と肌で感じます。
だからこそ、
変化が苦手な自分を否定しないまでも
変化に意識を向ける必要はありそうです。
そこで
手放す練習をするのはどうか、と考えています。
後生大事に溜め込んでいる色々なものを、
一度に捨てるのは無理でしょう。
だから、少しずつ、捨てるということ、
手放すということに慣れていく、というわけです。
何からなら、出来るか、少し考えてみました。
手放す練習
①物理的なものを捨ててみる
まずは、手にとれて、捨てても大丈夫そうなものから、捨ててみるのはどうでしょう。
・とってある紙袋・箱・缶・瓶を捨てる
・捨てられないメモやプリントを捨てる
・ボロボロの服・着ていない服を捨てる
・読んでいない本は売る
・使っていない化粧品は捨てる
など。
今夜からできそうです。
②はやめに捨ててみる
後回しにしがちなことを
「手放す」を意識して、
早め早めに行うのはどうでしょうか。
・メールの返信は寝かさず、すぐ行う
・髪はこまめに切りに行く
・入金や注文は早めにする
・爪は早めに切る
・予定は早めに決めてみる
など。
寝かしても、寝かさなくても、結局同じなら、
思いついた時に行動がいいですね。
③デジタルなものも捨ててみる
物理的に存在するものだけでなく、
データも溜まりやすく、捨てにくいものです。
物理的なものほど嵩張りはしませんが、
溜まっていることに変わりはありません。
そろそろ捨てていきましょう。
・スマホの写真やアプリを整理する
・スクリーンショットを整理する
・メーリングリスト登録を解除する
・サブスクリプションのサービスを減らす
・使っているSNSを減らす
④これまでの慣習を捨ててみる
私にとっては、これが1番難しそうなので、
最後におきました。
①〜③を繰り返す中で、
できるようになりたいことがこの④、というわけです。
今は、考えるだけでもパニックになるくらいですが…。
・仕事を減らす
・家事をやらない日を作る
・お付き合いのプレゼントを減らす
・仕事へ行くルートを変えてみる
・季節ごとに服を買い足すのをやめてみる
・絶対やらないと決めていたことをやってみる(ペーパードライバーを脱するなど)
「手放す」ことは力を抜くこと
こうして書いてみて、「手放す」ことは
文字通り、力を抜いていくことだと感じました。
握りしめていた手の力を緩めること、
こうでなくてはと、肩に入れていた力を緩めること、
そういうことが必要とされる時代になってきたのです、多分。
気づけば力が入ってしまうので、
「手放す」練習の①から少しずつ始めてみます。
まずは紙袋捨てます。
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