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やなせたかし 明日をひらく言葉 PHP文庫 <私なりの感想と解釈>

やなせさんは逆境にあっても暗くならず、むしろ転機と捉え前向きに考える力に優れていて、やさしく力強い人だ。そう感じる。


アンパンマンを子どもの頃から、少し会わなくなってまた再会してからはむしろ子ども以上に大好きなこの頃。

アンパンマンの主題歌は大人になってからより染みる。毎週日曜日自分に問いかけるもんね。

では、そんな産みの親やなせたかしさんの生き方とは?と、いうことでやなせたかしさんの本に出会った。

右側1ページに名言、左側1ページにその背景と理由が書かれており、見開きで読める。

長々とした文章ではないので長文が苦手な人にもおすすめだ。

私が心に刻みたいと思った名言を引用して記録させていただきたいと思う。


<私なりの感想>


昨日は過去で明日は未来。
今だけは現実なんだけれど、過ぎてしまえば夢だから、一秒刻みに夢になる

「やなせたかし メルヘンの魔術師 90年の軌跡」

時間という概念にはっとさせられました。

少し、谷川俊太郎さんの「生きる」の詩での「いまいまがすぎてゆくこと」の一節と重なる気がいたしました。

今のはかなさと美しさが「夢」という一文字に強く込められているように感じます。



生きていることが、理屈なしに大切なのです。
今日まで生きてこられたのなら、
少しくらいつらくても明日もまた生きられる。

そう思って、とにかく生きてみる。
そうやっているうちに、次が拓けてくるのです。

「絶望の隣は希望です!」

理屈なしに大切という言葉や、今日までなんとかなったのだからという精神にとても救われる想いがします。



運にめぐりあいたいならなんでも引き受けてみるといい。
自分の専門分野以外のことに広く眼を開き、経験したほうがいいのです。

「最高齢プロフェッショナルの教え」「風の口笛」

これはすべてのやりたいことやなりたい自分を抱えている人の背中を後押ししてくれる言葉であるように思います。仕事もきっとそう。



その日、その日を大切に、一歩一歩積み上げていく。
その平凡なことを何十年も続け、ささいなことを積み重ねるならば、
いつの日か平凡は非凡な結果へ変わるのです。

「絶望の隣は希望です!」

これがもっとも好きな言葉でした!
何かを成し遂げたり、続けたりすることは果てしなく凡庸な毎日の繰り返しだ。飽きたり、くじけそうな日もある。

それでも、いつか花開いて欲しいと願う。
それは無駄な時間ではないとやなせ先生が教えてくれたように思うのです。


<私なりの解釈>

この本を通してやなせ先生の生涯を知るだけではなく、生き方そのものに触れて学ぶことができる。

先生の優しくてたくましい生命力をひしひしと感じた一冊でした。
辛い状況にあっても楽しみややれることを見いだす力は見習いたいほどです。

元気がないとき、だれかに励まして欲しいとき読みたい一冊。

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