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足部のアーチから見た全身のつながり
皆さんこんにちは!
リハビリナレッジです!今回リハビリナレッジメンバーの梅本くんがアウトプットしてくれました!テーマが【足部のアーチから見た全身のつながり】です!
足部は人体の中で唯一地面と接触している部分であり、その構造と機能が全身の健康や運動能力に大きく関与しています。
足部には剛性と弾性を備えており、それらを交互に機能し合うことでより高いパフォーマンスを生むことが出来ます。
剛性があることで運動時に効率よく推進力を生み出したり、弾性があることで地面からの力を受け流して全身へ波及させることが出来ます。
今回は要点を絞って最低限押さえておきたいポイントを記事を解説していきます。
⚫︎足部のアーチ機能
![](https://assets.st-note.com/img/1729266428-rHBc3mNykJYhC6RvKIqLzdMX.png)
https://pilates-machine.jp/2023/04/24/pilates-reformer-exercises-foot-arch/
足部には3つの主要なアーチがあります。
石造の橋と同じように足部にも要石があります。
内側縦アーチ:舟状骨
外側縦アーチ:月状骨
横アーチ:第2-3中足骨
これら全てがうまく噛み合うことで足長軸が生まれてより効率の良いパフォーマンスを全身へ繋げることが出来ます。
自分の臨床上、現代人であれば、ほとんどの人は扁平足もしくはハイアーチといった問題を持っています。
⚫︎押さえておきたいメカニズム
足部には様々な筋や靭帯が関わっていますが、今回は最低限押さえておきたいメカニズムを2つ紹介します。
1. クロスサポートメカニズム
後脛骨筋と長腓骨筋からなるメカニズムであり、足底面でお互いが交互に走行する事で足部アーチの引き上げや回内外の安定性に関与しています。これらの筋が協調的に働く事で歩行時のプッシュオフ時の安定性を作ってくれます。
2. ウィンドラス機構
足趾が伸展することで足底腱膜が引っ張られ、アーチが引き上げられ、この機構により、足部に剛性が生み出されて効率的にエネルギーを伝達し、スムーズな歩行へ繋げることが出来ます。
⚫︎運動連鎖から全身への繋がり
足部の構造は、体全体に連鎖的な影響を与えます。これを上行性運動連鎖と呼びます。
サクッと上行性運動連鎖と検索していただければ画像と共に分かりやすく出るので細かい話は省きます。
⚫︎臨床上の介入ポイント
歩行効率、バランス機能低下があれば足部は必ず押さえておきたい部位にはなります。
ここでは足部を見る上で大切だと思うポイントを臨床的な視点からお伝えします。
・静的立位での荷重点:内顆直下に重心点が来ているのが前程で母趾球-小趾球-踵が均等に乗っているか
・膝蓋骨の直下に脛骨粗面があるか:なければ大腿骨と脛骨は捻れており、隣接している足部は必ず崩れています
・足部のアーチ:上記の要石に従って荷重時のアーチ構造が機能しているか。
・足長軸上での足関節の背屈が出ているか:距腿関節の背屈が出ていればいいですが、ほとんどの場合は回内を伴った背屈になっているはずです。
全体で見ると足部機能だけみてもアーチ構造が安定するわけではないですが、これらを介入前後で比較して変化が出ているかチェックしてみると面白い発見があるかもしれません。
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