「歩く」というのは最高の趣味なのだ♪11
肥満体質は間違ったダイエットが原因なのだ
中年太りの効果的な解消法は、大量に脂肪を摂らないこと、ウォーキングなどの有酸素運動で余分な脂肪を燃焼させてしまうことの2つしかない。
歩くことが趣味になれば、無理なく楽しくやせられるはずだ。
そうは言っても、どこかにもっと楽な抜け道はないか?とか、短期間で効果的に痩せる方法があるのではないか?とか考えたくなるのが人情というものだ。
しかしそうした魔法のようなダイエット法は無い。
むしろ間違ったダイエット法は体に有害ですらあることをわかってほしい。
いろいろなダイエット法があるようだが、その基本は食事制限をしてカロリーの摂取を減らすことが多いようだ。
たしかにこれは一見理にかなっているように見える。
食べなければやせられる。
しかし実はこれは全くの机上の空論で、わたしたちの体はそんなに単純には機能していない。
カロリー摂取が減ると、脳はただでさえ低下している基礎代謝をさらに低下させてギリギリの部分で生命維持を図ろうとする。
脳は、「大変だ!!飢饉がきた!!」と感じるのだ。
少ないカロリーでなんとか生き延びようと自らの体質を変えていく。
エネルギーを多く消費する筋肉は、生命維持のために落とされる。
逆に少しのカロリーでも脂肪として蓄えようとするのだ。
腕や足の筋肉はそげ落ち、さらにその部分の脂肪もエネルギーとして消費され、ガリガリにやせていく。
最後まで残るのが腹の周りの脂肪分だ。
この部分の脂肪は最後の兵糧米として残される。
腹の周りだけはプックリとふくれて、足と手はガリガリとなる。
こうして、飢饉のときの幽鬼のような姿が出来上がる。
しかし、実際にここまでやる人は少ない。
大半の人は途中で挫折してしまい、その反動で猛烈に食べ出してしまう。
実はこれが間違ったダイエットの大きな弊害となる。
この時すでに、少量のカロリーでも脂肪として蓄えようとする体質が出来上がってしまっているのだ。
つまり「飢饉」を恐れている脳は、摂取されるカロリーをできるだけ多くの脂肪に変えて蓄えようとする指令を出し続けているのだ。
失われた筋肉を取り戻すより、脂肪の上に脂肪を重ねようとしてしまうのだ。
これがリバウンドと呼ばれるものの仕組みで、ダイエット前よりさらに太ってしまい、体力はさらに落ちているという状態になる。
無理なダイエットは、やり遂げても、途中で挫折しても体に大きなダメージを与えてしまうことになる。
まさに「百害あって一利なし」というのが、食事制限を中心とする間違ったダイエットなのだ。
・・つづく・・
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【参考書籍】『歩くとなぜいいか?』(PHP文庫)大島清著
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