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休職中の今 思うこと

昨夜アップした記事に,これまで存じ上げなかった方からも多くのスキをいただきました。お読みくださった皆様,本当にありがとうございます。
今後は堂々と,鬱病の実情や,療養休暇や休職を通じて自分が気付いたことを発信させていただきます。
では,いつもの文語に戻ります(笑)

晴れた霧

私の今の雇用状態は,『学校に籍はあるが,業務が発生しないため,給与が前年度比2割減額されている』というものである。
この点は本当に公務員の恵まれているところだと実感した。
休養を余儀なくされているとはいえ,ひとまず貯蓄を切り崩さなければならない様な生活には至っていない。
ちなみに言うと,「休職」に至る前の段階として,我々は最大180日間の「療養休暇」が認められているのだが,この期間は給与が満額発生する。
このことも,先の見えない霧の中にあった私の心が早期に回復した要因だったと感じている。
☟の写真は私の自宅から撮影した近隣の風景である。ギリギリの状態で勤務を続けていた頃の私の精神は正にこんな感じだった。もうまんまバイオハザードである。

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しかし職場からの離脱を後押しされたあの日,私の心は本当に軽くなった。
台風騒動があるまでは泣きやすい時期もあったが,一気に喜怒哀楽が戻り,大袈裟な表現かも知れないが,『人間に戻れた』という実感があった。
現在の私の精神状態はこんな感じである。☟

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本当にうつなのかお前はと突っ込まれそうだが,れっきとしたうつである。
しかしそう感じたあなたは,おそらくうつを患っている方のイメージが良いものでは無かったのだと思うのだが,その気持ちは非常によく分かる。
私も自分自身がうつになるまでは,「精神疾患はメンタルの弱い人が発症するもの」,「精神疾患の患者さんは何となく近寄り難い,というより正直関わりを持つのがちょっと怖い」と思っていた。
ただ実際に自分が発症すると,『あれ?うつって診断受けて勝手に人生終わったみたいな落ち込み方してたけど,冷静に考えたら今の方が幸せじゃないか?』と思えたのだ。

家族との時間☞激増
自分の成長の為に使える時間☞激増
陽を浴びる時間☞激増
筋肉☞激増
新しい出会い☞増えっ放し
体脂肪☞激減
病気・怪我☞10割カット
ストレス☞10割カット
人間関係の悩み☞10割カット
収入☞2割カットだけど余裕で生活出来る

ね?100%今の方が幸せでしょ?☝
勿論恒久的に休職できるわけではないし,復職しない限り給与ゼロになる時が必ず訪れてしまうので,そうなる前には何かしらの収入源を確保しなければならないが,常に週5日半,酷い時には週7日働かなければならないという異常な状況から抜け出せたという事実は,何にも代えがたいものだった。

「勿体無い」の一言で,人生を棒に振るべきじゃない

先月末,若手男性官僚の7人に1人が数年内に辞職する意向だというニュース記事を読んだ。

官僚という職業に付随するイメージと言えば,おそらく『国を動かすエリート』というものがあるのではないだろうか。
間違い無く,入省した方々は,『日本を良くしたい』という高い志のもと,それこそ私のような地方自治体の教員には想像もつかない様な努力を重ねて来られたことだろう。
しかし,退職したい理由は下記の通りだ(リンク先の記事より抜粋)。

「もっと魅力的な仕事に就きたい」が49.4%で最多。
「収入が少ない」39.7%
「長時間労働で仕事と家庭の両立が困難」34.0%などが続いた。

国を動かし良くすることに魅力を感じられない方が半数近くいらっしゃるという事実に,私は閉口してしまった。
ただ同時に,国会での答弁を官僚に丸投げしたり,議事堂内で堂々と居眠りや読書に勤しむ代議士の姿を見たり,退勤直前に呼び止められた挙句深夜まで待機させられたりと,振り回されっ放しの生活を強いられ,家族との時間を全くと言っていいほど確保出来ないとなれば,『こんな仕事続けられない』と思ってしまうのも無理はないと,深く同意できる自分もいた。

私も実際に友人から言われたのだが,「せっかく一生懸命頑張ってて,仕事も好きなのに,おかしな人達のせいで仕事辞めるかどうか考えるなんて,勿体無くない?」という意見がある。

申し訳無いが,この言葉は当事者には全く響かない。
今そこにある環境が,自分自身の限界を突き破るまで追い詰め,精神疾患を発症するレベルなのに,我慢してその場から離れずにいるのは自殺行為に等しいからだ。

その出来事があった後,別の友人に言われてとても救いになった言葉がある。

『勿体無いかどうかって俺らが決めることじゃなくね?高潮がどう思うかが一番大事だろ。』

本当に有り難かった。
「勿体無い」という表現をした友人も,当然私のことを心から心配して声を掛けてくれたのは理解出来るし,その友人に対し悪い感情など毛ほども沸いていない(実際泣きながら話をしてくれた友人もいた)。
ただ,真理は『俺らが決めることじゃなくね?』だと思っている。

確かに教員を含む公務員という職種は非常に恵まれた待遇がある。
懲戒規定に抵触しないよう努めればリストラはされないし,そもそも公立学校には倒産という概念が存在せず,収入面だけを考えれば安心して定年まで続けることが出来る。

しかし,それだけだ。
どれだけ人と違う素晴らしい仕事をしようが,歩合制が存在しない以上給与は一定。
私のように,地獄のようなスタッフにあたってしまった場合は精神を病む危険性が非常に大きい。
正直に言って,『俺はこの人達よりも給料が低いのか…』と思ってしまうこともかなりあった。

自分で言うのもなんだが,私は学校を良くしたい,生徒の為に全力を尽くしたいと,本当に真面目に活動してきた自負がある。
だからこそ,「出来るだけ自分のことしかやりたくない」という気持ちで業務に取り組んでいる教員が許せず,そんな教員に反論する勇気を持てなかった自分が許せず,潰れてしまった。
☟でも触れられているように,真面目な人ほど,精神疾患を発症するリスクが高まってしまうのだ。

今,かつての私のように,職場の人間関係に苦しみ,自分の力を発揮出来なくて辛い思いをしている方がいたら,声を大にして伝えたい。

あなたはそこにいるべきじゃありません。
能力不足で結果が出せないことと,環境が酷過ぎて能力を発揮出来ないことは全然違います。
今すぐ自分を守るために,その場から脱出しましょう。
私は脱出したことで,心から幸福を実感出来るようになりました。
世界は,あなたが見ている濃い霧の掛かった空間だけではないはずです。
もっともっと明るくてあなたに優しい世界が必ず存在することを,一歩踏み出して確かめてください。
あなたには,自分の人生を決める権利があるのです。

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たかしを
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