初恋は痛々しいと、「お姉さん」が教えてくれた。漫画『あさこ』
男の子にとって、「年上のお姉さん」なんてものは、劇薬だ。同級生と母親との中間の年代の、近いようで遠い、届きそうで届かないような、そんな女。その人のことを考えると無性にドキドキして、他の男性と仲良さそうにしているのを見るとモヤモヤする。そんな女が自分の人生の中にいたことを、この漫画が思い出させてくれた。
よしだもろへ作、漫画『あさこ』。ちょうど地元の花火大会を明日に控える夜、この最終巻と向き合ったのは、あまりにドラマチックすぎた。夜が明けて朝になり、昼間になれば浴衣を着た