世界遺産『五箇山』から若者へ|和紙ブランド【FIVE】に込められた想い
五箇山(ごかやま)は、富山県の南西端にある南砺市の旧平村、旧上平村、旧利賀村を合わせた地域を指し、庄川沿いに位置する自然豊かな地域です。
相倉(あいのくら)集落と菅沼(すがぬま)集落が岐阜県白川郷荻町集落と一緒に1995年 「世界遺産」に登録されました。
自然豊かで空気が美味しく新鮮な海鮮も食べられる土地『富山』で出会った1人の男性にインタビューさせていただきました。
石本泉
『プロフィール』
山口県岩国市出身。武蔵野美術大学工芸工業デザイン科木工専攻卒業。
卒業後、南砺市の「五箇山和紙の里」に勤務。
2013年3月、デザインチーム「minna」とコラボレーションし、新しい和紙製品のブランド「FIVE」を立ち上げ。地元の若者が和紙を使い、若者に紹介する連鎖を起案。
-五箇山を選んだきっかけを教えてください!
実は移住前から2回ほど観光できてまして、その時からこの環境が気に入ってました。山の深い山間への魅力とどう言った生活、文化があるのかと関心を持ちました。
友人と8月にきて日本では見たことがない感じでした...
山口県出身だけども、こう言った環境ではなく
小高い山ばかりで深い山がないんですよ。
全くないと言ったら語弊あるかもしれませんが地元近くにはなかったですね、、、
五箇山の山間イメージ
-和紙の魅力ではなく、環境の魅力からなんですね
大学時代バックパックで旅の経験があり
中国の雲南省の山の方にとても似てまして
小さい集落、小さい子ども達が裸足で遊んでいるという風景なんです。
なので五箇山の人はどういう生活、歴史、文化があるのか興味が湧きました。
-海外は中国以外にもご経験されたのですか?
ネパール、インド、タイ、カンボジアを行きました
あとはヨーロッパですね。
-なぜ海外ではなく似たような環境を日本で選んだのですか?
日本で行ってないところいっぱいありますし、もっと日本を見たいと思いました。
逆の日本の良さを知れ、日本独特の文化に気付けるので日本を選びました。
いまは海外よりも日本とか機会があれば日本を知りたいですね。
-外に日本の良さを広げたい思いですか?
外に広げたいという気持ちよりも自分の好奇心ですね
好奇心知れば知るほど深いので
「一生勉強」だと思ってます。
でもいま大変な時期なのでみて回るのは時間があってもできないので、
いずれまたなるべく若いうちにみて回りたいと思ってます。(笑)
なくなっていく文化があるので早いうちに見て回るのがいいと思いますね。
お祭りとかもそうですし、無くなったものは想像でしかなくなる。
今の五箇山に住んでいるのも凄くいいタイミングで
今の五箇山を経験できているのでとても嬉しい、いいなと思います。
僕、古いものが好きなんですよ、古いものにそそられます。
-え!趣味とかですか?
大学の時からですけど、古いものが好きで
原始的なものが好きなんです。
五箇山には面影が垣間見えます。そこが東京と大きく違い、古き良きものが色濃く残っているものもあり、刺激的です。
-今のお仕事は古いものと現代の融合ですよね、きっかけがあったのですか?
最初から新しいものに興味があったわけではないです。
和紙に関してもすごい原始的だなという点に興味をそそられました。
作られていく工程とかに関心を抱きましたが、
新しいものと融合した方がいい、もっともっと違うものが生まれていくのではと考えが変わっていき、積極的に新しいものを取り入れたりとか、デジタルの時代だから活用したりと今の時代だからできることを取り入れていきました。
-和紙ブランド『FIVE』は20-30代でも手に取りやすいものだと思いますが、それはターゲットを絞ったのですか?
絞りました。今まで若い人が見向きされず、どうしても年配の趣味という雰囲気が強かったので、若い人にも良さを知ってもらいたい、使ってもらいたいと思い
まず見た目から奇抜なデザインで手に取ってもらって、使えば和紙の良さに気づき若者が若者に紹介するというきっかけを計画しました。
-実際若者が買って良さに気づき紹介という発信という一連の流れありましたか?
とても嬉しいことに、地元の若い人が紹介してくれたりとか、
実際に使ってもらえてたりとか見れて嬉しいです。
それだけでやったかいがあったなと思います。
-若者に五箇山の魅力を伝えたい、伝えてほしいのはなんでですか?
僕自身、外から来ているので羨ましいという気持ちからはじまってます。
五箇山の資源があるということや地元の若者の集まりとか羨ましいんです。。。笑
若者が集まる場で仕事の話になっても最初は和紙に興味ないんだなと感じました。
すごくもったいないと思い、それから地域の人に若い人に使ってもらえるようなブランドとして成長していきたいと思うようになりました。
するとアイディアいただいたり、こういったものほしいという要望を受けたりしてよかったなと、実現可能かは別として、考えてくれているっていうのは嬉しいです。
文化は地域で残していかないと特にこういう土地なので、
和紙もそうですけど1人の力じゃ作れないので、いろんな人、
地域のおじいさまやおばあさまの手が入ったものなので
これからも伝統を伝えていかないとと思います。
-文化は使う人がいないとなくなりますもんね。
(筆者の地元である)富山県南砺市福光も昔、和紙を作っていたんですよ。
-だいぶ驚きです!和紙といえば五箇山か八尾のイメージだったので福光にもあったんですね…バット工場のイメージが強いです…
伝統工芸品という言い方は若者にとってとっつきにくいですよね。
伝統工芸という括りになるとその中でやらなきゃいけないと思ってしまうので
形を変えていく必要があるかもしれないです。
-文化をこれからも残し伝えていくために若者へのお届けを任せてください!
本日はありがとうございました。
石本様にお会いできるのは『道の駅たいら』にある『五箇山和紙の里』
文化に触れれる和紙体験もこちらでできます。
石本様が立ち上げた和紙ブランド「FIVE」は既存の和紙の感覚にとらわれず、新たな可能性を提案するブランドです。
伝統素材の和紙を現代風に、素材の美しさをそのまま楽しめる雑貨にアレンジ。
顔料で染めて、こんにゃく糊で揉みこんだ和紙を使った色鮮やかな雑貨です。「和紙」と聞くと、「繊細」「水に弱い」というイメージを抱きがちですが、「FIVE」のカードケースは耐水性が高く、まるで革のように丈夫でしなやか。
その秘密は、標高の高い環境で作られる自家栽培の楮(こうぞ)の繊維。
一枚一枚手漉きでしっかり絡ませて強度を高め、さらに、こんにゃく芋の粉末から作った糊(のり)を表裏に塗り揉み込む「揉み紙」という伝統技法で強靭に仕上げられているから。
伝統の技を受け継ぎながら生まれ変わらせ、和紙の新しい可能性を伝えます。
『FIVE』のご購入はこちらから⤵︎
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