大西つねき
私が初めてCory Wongというギタリストを知ったのは5年ほど前だろうか。Motivational Music for Syncopated Soulというアルバムを聴いたのが最初だった。それからなぜか、彼の音楽ばかりと延々と聴き続けることになった。最近、ようやくその理由がわかった気がする。彼の音楽は魂を解放するのだ。まあ、あくまでも私の主観なので、聞き流してくれても結構だが、とりあえず言わせてほしい。 先ほどのアルバムの中に、Companion Passという曲があ
先日、お金について書いたので、次は所有について書いておきたい。なぜなら、問題の本質は恐らくそこにあるからだ。当たり前の話だが、お金は何かを買う、つまり所有するためにある。もちろんレンタル代として払うこともあるが、それも時限的な所有という意味ではあまり変わらない。つまり、所有という概念がなければ、お金は全く意味を持たない。 逆を考えてみよう。もしお金がなければ、所有はそれほど簡単ではない。モノは腐るし壊れるし、量が増えれば嵩張るし管理も大変になる。一人の人間が所有できる実
お金がエネルギーであると言う人がいるが、実は私はこの言葉だけは看過できない。なぜなら、お金の本質を伝え続けている私からすると、その本質はエネルギーとは全く異質であることがわかるからだ。 お金はそもそもゼロサムの概念だ。借金と表裏一体で発行され、借金を返せばお金は消える。つまり、みんなが平等に手にすることはないし、必ず格差が生まれる。ゼロサムだから、仮に平等にお金と借金を手にすることになれば、みんながゼロになる。そんなエネルギーがあるだろうか。 このお金の本質は、その
今の参議院選の参政党現象、色々と今の日本の政治の縮図だと思うので一応書いておく。 まず私の政治家としてのスタンスとして、他の政治家や所属していない政党や政治団体の批判は基本的にしない。思想や政策に関して異を唱えることはあっても、それを選ぶのは有権者であり、同じ政治家の立場としては、ひたすら自らの考えを伝えて判断を有権者に委ねるのみだ。逆に一致点があれば合流するなり共闘した上で有権者に判断を委ねる。数が勝負の今の仕組みでは、似た考えの政党が複数あっても票を割るだけだからだ。だ
悲劇は36年前に始まった 今から36年前、1985年とはどんな年だったか覚えているだろうか?昨日は8月12日だったが、ちょうどその36年前はJAL123便が御巣鷹山に墜落した日だ。それから1ヶ月少し経った9月22日、プラザ合意という歴史的な取り決めが世界に発表された。これは当時のG5がニューヨークのプラザホテルに集まって、協調介入でドルを下げようと決めた為替合意だ。当時のレーガン政権は巨額の貿易赤字を抱え、一方、日本や西ドイツは貿易黒字を稼ぎ続けていたため、ドル安円高、マ
国の借金というウソ一昨日、8/10付のニュースで、また時事通信社が「国の借金、過去最高の1220兆円」と報じた。毎回のことなので呆れるしかないが、救いはネットでこういうニュースが流れると、コメント欄でネット民が総ツッコミしていることである。これが明らかな認識違いであることを以前より多くの人が理解し始めていることは喜ばしいことだが、まだ多くの人がこの間違った思い込みにハマってしまっているのでここで改めて説明しておきたい。 まず、これは国の借金ではなく、政府の借金である。政府=
東京都のグローバルダイニングに対する時短命令、この命令は看過できない。これは時短に応じないのが悪いとか、コロナウィルスが危険か否かとか、命が大事だとかいう次元の問題ではない。もし本当にそうなら、等しく全店に命令を出さないと筋が通らない。 これは明らかに長谷川氏の発信力を封じるための見せしめ、言論封殺だ。「他の飲食店の20時以降の営業継続を誘発するおそれがある」から何だというのだ。そんなものはそれぞれの判断であり、それぞれに対応するのが行政だ。それを明らかに差別的な処罰によっ
街頭演説をしていると、たまに「右なのか左なのか?」と聞いてくる人がいる。ただ、私に聞く人は皆無で、大抵チラシ配りをしてくれている人に聞いてくるのだが、聞かれた人は必ず当惑する。それはそうだ。私の思想はそんな単純な二元論には収まらないし、もはやその問いそのものが時代遅れなのだ。 右とか左とかいう概念は、多分30年以上前、80年代までの冷戦時代の遺物だ。一般的には右が保守、左が革新と言われているが、何が新しくて古いのか、両者にどれだけの違いがあるのか、極めて曖昧だ。例えば、左に
最近流行りのClubhouseをちょっとやってみて思ったことをいくつか。 まず最大の特徴は、肉声でしかやり取りできないことだろう。これは確かに新しい。ただ、それはSNSとして新しいのであって、リアルの世界では極めてオーソドックスだ。人と人が肉声で言葉を交わす。周りの人もそれを聞き、時々口を挟んだりする。昔の飲み屋や喫茶店では普通に起きていたことで、極めて当たり前の光景だったはずだ。しかし、いつからだろう。我々はその当たり前を失っていないだろうか。 今、多くの人が、役
本記事は2021年1月19日に大西つねきのFacebookページで投稿した記事の再掲です。 https://www.facebook.com/tsune0024/posts/3941234279298273 私はいわゆる陰謀論は信じない。だが、陰謀がないと言っているわけではない。むしろこの世は陰謀に満ちている。一般企業から各国政府に至るまで、あらゆる謀は密室で決められ実行されるし、都合の悪いことを隠蔽するために平気で嘘をつく。ちょっと調べればこれらは歴史的事実としていくら
本記事は2020年11月7日に大西つねきのFacebookページで投稿した記事の再掲です。 https://www.facebook.com/tsune0024/posts/3749884371766599 今回の大統領選、はっきり言ってあまり興味が湧かない。どちらが勝っても本質的な問題は変わらない。支配と依存だ。 それによって何かが変わるかもしれない、何かを変えてくれるかもしれないと思うのは、自分以外の誰かや何かに対する儚い期待であり、依存でしかない。依存するから支配
本記事は2020年8月6日に大西つねきのホームページブログに投稿した文章の再掲です。 この時期になると閣僚や政治家の靖国参拝が話題になるが、今からはっきり表明しておくと、私はどんな立場になっても靖国参拝はしない。なぜなら、そこには誰もいないからだ。私は神社、仏閣は全く信じない。墓すら意味を見いださない。それらは全て生きている人間が自分たちの慰めのために勝手に行っていることで、もし死後の魂があったとしても、彼らはそんなことは望んでいないし、そんなところに留まってはいない。肉体
本記事は2020年8月6日に大西つねきのホームページブログに投稿した文章の再掲です。 75年前の今日、原爆はただ雨のように落ちてきたわけではない。それは天変地異ではなく、人が落としたものだ。もちろんいきなり落ちてきたわけでもなく、3年9ヶ月にも及ぶ戦争の最後に、無数の人々の決断と行動の結果具現化した現実である。無数の人々とはアメリカ人、日本人双方を含み、恐らく違う結果をもたらした分岐点はいくつもあったに違いない。しかし、我々はそれを選べなかった。決して日本人が悪かったと言
本記事は2020年3月11日に大西つねきのFacebookページで投稿した記事の再掲です。 https://www.facebook.com/tsune0024/posts/3068041896617520 今回の新型ウィルスの問題、命に関わる問題であるだけに、私も本当に色々考えた。政治家としてどうすべきか、人間としてどうあるべきか。その結果、今考えていること、これからやろうとすることについて書いておきたい。もちろん、私がこれから書くことに正しさがあるとは思っていない。今
本記事は2020年2月22日に大西つねきのFacebookページで投稿した記事の再掲です。https://www.facebook.com/tsune0024/posts/3025308830890827 ウィルス、国防、災害対策、これらは全て根っこは同じ。リスクの蓋然性とそれに対して何をするかという選択の問題。言うまでもなくこの世にゼロリスクはない。人はいずれ死ぬ。いつ死ぬか、どう死ぬかは誰にも選べない。選べるのは生きている今をどう過ごすかだけ。 行政レベルで何をど
本記事は2019年10月19日に大西つねきのFacebookページで投稿した記事の再掲です。https://www.facebook.com/tsune0024/posts/2719227288165651 一昨日、ボランティアをしている高校で、ある生徒に「夢は何ですか?」と聞かれたので、私は正直に「夢なんてないよ」と答えました。 確かに私は、持続可能な社会、経済にするとか、そのためにはお金の発行の仕組みを変えると言い、そのために活動しています。でも、それはとても一人