短歌:小さな声
たくさんの出会いと言葉。
時を経て、
小さな声は天命となる。
(3/3)
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よっちゃんにはもともと、
「自分の店を持ちたい」という願いがあった。
そこに、
昔、兄から言われた、
「みんなが集まる場所作るんはよっちゃんの役割じゃ」
という言葉。
萩の旅館で出会った、
毎年記念旅行に寝たきりの奥様を連れて来られる老夫婦から聞いた話。
地元に帰り、
自営で始めた弁当屋で、
一人暮らしのお年寄りに届ける日々の食事。
晴れの国・岡山の、
瀬戸内海の穏やかな自然に恵まれた土地。
いろんな経験を経て、
彼女の「自分の店を持ちたい」という願いは、
【生きてることの素晴らしさを大切な人と分かち合う場所づくり】
という夢になり、
【瀬戸内海を眺める温泉♨古民家旅館(医療・介護ケアも対応)】
というビジョンに成長した。
いろんな出会いがあった。
いろんな別れがあった。
いろんな言葉をかけてもらった。
時間が経って、
心の中の小さな声は、
天命だと思えるものに成長した。
心の中にある本当の願いは、
時々小さな声で語りかける。
微かにしか聞こえない声。
周りの音にかき消される。
だけど、
耳を傾け気づけた小さな声は、
たくさんの出会いを重ね、
いつか大きく成長する。
思わぬ朝電話の感動の記録。
よっちゃんの歌③。
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