たった1つの方法で、子どもの不機嫌を解消する【育児哲学#6】
・子どもの不機嫌の要因は3つ
・すべての不機嫌において対処方法は1つ「原因を早めに断ち切る」
・他の方法として「ほかに楽しい提案をする」は最終手段
不機嫌というものは、
結果であると同じ程度に原因である。
◆フランスの哲学者 アラン『幸福論』引用
嫌なことがあると、結果として不機嫌になる。しかし、不機嫌は単なる結果で終わらずに、新たな嫌なことを引き起こす原因へと変わる。たとえば、ネガティブなことばかり考えて常にイライラしていたら、他人とのあいだに無益な争いを生んでしまうだろう。不機嫌を次の不幸に連鎖させてはいけない。この連鎖を断ち切るためには、どこかでまず、不機嫌を断ち切る必要がある。
幼少期の子どもの不機嫌の要因は3つほどあります。
1.感情の表現方法がわからない
大人にくらべてことばの表現力が少ない子どもには、親に上手く伝えられなくてイライラして手足をバタバタして泣いてしまう場合があります。その場合は根気よく落ち着いて子どもの要望を聞き、探求しましょう。
2.親の関心を引きたい
家事に集中している、妹や弟の相手をしている、そんなときにダダをこねるのは自分に注目してほしいからです。子どもは親にかまってもらえないさびしさを伝えるために、いじける・ぐずるなどのこまった行動を連発します。「今は忙しいから」「よい子にしててね」と突き放してしまうと、かえって不機嫌になってしまうでしょう。
3.体調が悪い
子どもの機嫌が悪いのは、「体調不良」の可能性もあります。具合が悪いときに平静を装うのは、大人でも簡単ではありません。体調不良への不快と症状をうまく伝えられないもどかしさで、不機嫌にはくしゃがかかることもあります。体調が悪化すると、不機嫌でいられなくなるほど、ぐったりしてしまいます。急を要する病気の場合もあるので、病院に連れて行くなどの対応が必要です。
いずれにしても、解決方法は1つ。
不機嫌を早めに断ち切りましょう。
この場合の「断ち切る」は子どもの本当の要望をかなえてあげることです。
うちの3才児も、眠いときとか疲れているときは感情的になりやすく、なにかひとつ不満があったら、ずーっと引きずって泣いたりしてます。
「テレビのスイッチ切りたかったぁー (ToT)」
「(パパより)先に着替えたかったー (ToT)」
些細なことなのだけど、もう泣くわ駄々こねるわ・・・。
性格によっても違うかもしれませんが、そのまま放置しても泣き疲れるまで続きます。
不機嫌なままの状態で泣きわめいたり、暴れたりするのが続くと、本人もまわりもみんなが不幸になります。
なので、まず不機嫌のもとを断ち切りましょう。
ちょっと面倒くさいかもしれませんが、放置するより機嫌がなおるが早いです。
「テレビのスイッチ切りたかったぁー (ToT)」
→ テレビの電源をすぐに入れて、すぐ子供にリモコンを渡して消してもらう
「(パパより)先に着替えたかったー (ToT)」
→ すぐにパパが下着を脱いで「まだ着替え終わってないよ!」といって半裸状態で子供を着替えさせる
それでいいのです。
面倒くさいけど、放置して泣きわめかれるより半裸のほうがまだいいです(笑
ただ、不機嫌の原因がすぐに対応できないこと、過去の終わってしまった出来事の場合もあり、復旧ができないこともあります。
「もっとバナナ食べたかったー (ToT)」(もうない・・・)
「もっと公園で遊びたかった (ToT)」(もう帰る時間・・・)
こういったときの対処法としては
他の楽しい提案をして気持ちを切り替えさせる方法もあります。
うちの場合は子どもが好きな「ひとくちチョコ」です。
「もっとバナナ食べたかったー (ToT)」(もうない・・・)
→ 「バナナは今度スーパー行ったときに買ってくるから。それより・・・チョコ食べない?」
「もっと公園で遊びたかった (ToT)」(もう帰る時間・・・)
→ 「また来ようね公園。それよりはやく家に帰って・・・チョコ食べない?」
6割ぐらいの確率で少し落ち着きます。
根本的な解決にはなりませんが、こういった気を紛らす手段を常備しておくのもありかと思いますので、お試しください。
ただし、この方法の注意点として「泣けばチョコくれる」というような、わがままをエスカレートさせる原因になります。ので、最終手段として考えてください。
「チョコは1個だけ(絶対!!)」というようなエスカレートさせない条件や、ときには不機嫌にも忍耐強く対応できるようになれば、泣いたり騒いだりしても思い通りにならないことを理解できるようになります。
周りに人がいるなかで迷惑をかけたくない場合もありますが、なるべく忍耐強く、精神的にも落ちついて対応してください。
もし、イライラが収まらないときは、その対処方法を過去の記事に記載していますので、よろしければご参考ください。
※こちらの書籍を哲学の参考にしています。Kindle版ならば、少し安くなってお買い得です。
すこしでも心を豊かに、そして穏やかに育児ができることを願っています。
子供のためにも、ママや自分のためにも。