マーガレット安井

音楽のレビューやコラムを書いたりしてます。時々、安井豊喜という名前でも文章を寄稿してます。gmailはtoyoki123@ ~まで。

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最近の記事

平成ベストソング100

あと数日で平成が終わります。まさか34年間生きてきて、3つも年号を跨ぐとは思ってもいなかったですし、いまも実感はありません。そんな最中、一度も面識がない音楽友達が「平成ベストソングを決めよう」と言い出しので、今回は一応ベストソングを選びました。しかし好きな曲を「あれもいい」「これもいい」と選んだら、300曲を越えてしまい、それを絞りに絞って、今回は100曲まで厳選しました。そんなわけで今からベストを発表しますが、その前に少しばかり、平成時代の私について話をさせてください。

    • マーガレット安井の活動まとめ

      これまでに書いたインタビュー記事やレビューをまとめています。(2019年3月更新) お仕事の依頼に関しては toyoki123@gmail.comまでお願いします。 2020年 【SPOT】 鑪ら場 https://kyoto-antenna.com/post-39792/ 【インタビュー】 感情という名の歌。鈴木実貴子ズが歌う、あなたに向けられていない音楽 https://kyoto-antenna.com/post-39733/ 【SPOT】 □□□ん家(ダレカン

      • 2018年 音楽ベスト

        もうそろそろ2018年も終わり。今年も年間ベスト決めてきました。個人的に今年は「何にしょうかな・・・」と悩んでいた時間が多かった気がします。正直、今年は豊作だったし、でも去年のように飛びぬけた作品もなかったかな。と、思っています。 ただ、こうやってベストを並べた時に例年になく女性アーティストのアルバム(特に洋楽は)に良いのが多かったな。と思っています。ただ多分、これは僕の嗜好だと思いますが・・・。 では今年のベスト20作品+次点です。 どうぞ!! 20位  土井玄臣『針

        • 私にはダウンタウンやとんねるずを批判できない

          ここ数か月で、「とんねるずやダウンタウンの笑いは良くない。」という内容のツイートをよく見かける。具体的にいえば、保毛尾田保毛男の件しかり、ブラック・フェイスやベッキーのタイキックの件であるのだが、この件でテレビやとんねるず、ダウンタウンを批判する人たちを見ながら、私は胸を痛めている。 まず前提としては批判している方々の理屈はわかるし、至極真っ当な意見である。音楽ジャーナリストの柴 那典‏ 氏が『「笑ってはいけない」と「笑えない」ということ』の話の中で語っている通り、これはい

          2017年 年間ベストアルバム

           毎年恒例となった年間ベストを発表します。今年も素晴らしい作品が沢山生まれたわけですだが、個人的には“ポップが強かった1年”だったように感じました。それと同時にここ数年のジャズ、ネオ・ソウル的な分脈から解き放たれた、ポップ・ミュージックが多いように感じました。そしてその象徴こそケンドリック・ラマーの『DAMN.』だったようにも思えます。  日本国内はどうかと言われれば、インディ、インディーズが大変強い1年だったと感じました。今回のランキング、25本+次点の26作品を選びまし

          2017年 年間ベストアルバム

          書評:レジー『夏フェス革命 音楽が変わる、社会が変わる』

          あれは確か2014年の7月の終わりごろだったか。Twitterのタイムラインを見てると、私の友人たちが「夏フェスはこんなんじゃない。」とミュージック・ビデオ付きのツイートをあげていた。興味があったので、そのMVを観た。それがSHISHAMOの『君と夏フェス』であった。 MVを観終わって思わず頭を抱え、以下のようなことをつぶやいた。 私は『夏フェスはリア充のためにあるのではない。日常がリア充でない奴らが、素敵な音楽と、美味しい食べ物と、美味しいお酒で、フェスで集まる友達とワ

          書評:レジー『夏フェス革命 音楽が変わる、社会が変わる』

          ケンドリック・ラマー『DAMN.』~ 光を照らす神または人間の肖像

          我々が始まりと呼ぶものは往々にして終わりでもあり 終りは始まりでもある。結末は我々の出発点なのだ。 (T・S・エリオット『四つの四重奏』より) ケンドリック・ラマーの『DAMN.』は暗闇に光を照らしてくれるそんな作品だ。前作『To Pimp a Butterfly』は全米チャート、そしてその年の批評メディアで1位を総なめにし、同作に収録された「Alright」はアメリカで社会現象にもなったブラック・ライヴズ・マター運動のアンセムにもなった。またBETアワードでは白人警官に

          ケンドリック・ラマー『DAMN.』~ 光を照らす神または人間の肖像

          欅坂46論 完全版

          目次 はじめに 第1章 なぜ欅坂46は渋谷を歌うのか? ●なぜ欅坂46は渋谷を歌うのか ●堤清二と街作り ●欅坂46と再開発 ●"欅坂"という名称のナゾ ●けやき坂と森稔 ●森稔と堤清二 第2章 欅坂46はアイドルを超えられるのか?  ●アイドルとは?~一つの史観を通して~  ●ジャンル化とその先へ行く事の困難さ ●Perfumeと欅坂46 ●Perfumeとロックフェス ●欅坂46とロックフェス 第3章 欅坂46とサイボーグ009 ●サイボーグ009とは ●秋元康と

          欅坂46論 完全版

          映画『夜は短し恋せよ乙女』

          湯浅政明は「人生を変える気のない奴がある事態に巻き込まれ自分の人生を見直し再生する」という話ばかりをアニメにしているように感じる。例えば「マインドゲーム」なら定職に就かず、人生をフラフラ生きていた西が一度蘇った事で人生をやり直そうとする話で『四畳半神話大系』なら大学生活をエンジョイできなかった私が何度もリセットすることで人生をやり直す話であった。そんな『四畳半神話大系』のスタッフを結集させて作られた『夜は短し恋せよ乙女』もまた二人の主人公が一夜で人生をやり直す話となっている。

          映画『夜は短し恋せよ乙女』

          シン・ゴジラをゴジラとは認めない理由

          『シン・ゴジラ』公開されましたね。僕も既に2回観てきたんですが、まあ面白い。 特に政府の人間たちの会話、あれ最高ね。普通、会話シーンって長ければ長いほど退屈になりがちなんですが、カット割りを多くして、やや食い気味な編集と抑揚のとれた役者人のセリフ回しもあって聞いてて非常に心地がいい。あと、「ヤシオリ作戦」における電車の使い方がとにかく最高。まあ、あの場所によくゴジラいたな、よく八岐大蛇における“ヤシオリの酒”を政府の役人は知ってたなってツッコミはあるけども、あのシーンは新し

          シン・ゴジラをゴジラとは認めない理由

          形への執着 ピチカート・ファイヴから現在まで

          ※この文章は以前、音楽だいすきクラブにて渋谷系特集 #2「ピチカート・ファイヴから現在まで受け継がれてるアイコンの話」というコラムを2016年に加筆・修正した物であります。 2015年の4月に『アイドルばかりピチカート -T-Palette Records ×KONISHI yasuharu-』というアルバムが発売された。T-Palette Records所属のアイドルグループがピチカート・ファイヴの楽曲をカバーするという内容であり、小学生の頃にテレビで「東京は夜の七時」を

          形への執着 ピチカート・ファイヴから現在まで

          はじめまして

          なんか『note』というのが流行っていると言うのでちょっとお試し程度にやってみました。これからもよろしくです。