2017年 年間ベストアルバム
毎年恒例となった年間ベストを発表します。今年も素晴らしい作品が沢山生まれたわけですだが、個人的には“ポップが強かった1年”だったように感じました。それと同時にここ数年のジャズ、ネオ・ソウル的な分脈から解き放たれた、ポップ・ミュージックが多いように感じました。そしてその象徴こそケンドリック・ラマーの『DAMN.』だったようにも思えます。
日本国内はどうかと言われれば、インディ、インディーズが大変強い1年だったと感じました。今回のランキング、25本+次点の26作品を選びましたが、日本でメジャー作品はわずか1作品でありました。これは自分が『ki-ft』で文章を書いている事、インディ、インディーズ作品が好きであるは勿論、影響している事でもありますが、それ以上にメジャー、インディ、インディーズに垣根なく良い音楽が作られる状況にある事がわかります。ただ、それと同時に「メジャーで音楽を作る理由とは?」という疑問を今一度、考えるべき時代に来たようにも感じます。
それでは私の選んだ年間ベスト、25本+次点の26作品です。どうぞ!!
次点 パブリック・サービス・ブロードキャスティング『Every Valley』
25位 アレックス・ レイヒー『アイ・ラヴ・ユー・ ライク・ア・ブラザー』
24位 ベランダ『ANY LUCK TO YOU』
23位 8otto『Dawn On』
22位 ナードマグネット『MISS YOU』
21位 エヴリシング・エヴリシング『A Fever Dream』
20位 ゆるふわギャング『Mars Ice House』
19位 吉田ヨウヘイgroup『ar』
18位 サンダーキャット『ドランク』
17位 葉山久瑠実『レッツゴーあの世』
16位 サンファ『プロセス』
15位 台風クラブ『初期の台風クラブ』
14位 パフューム・ジーニアス『No Shape』
13位 寺尾紗穂『たよりないもののために』
12位 ロード『メロドラマ』
11位 ケンドリック・ラマー『DAMN.』
10位 カルヴィン・ハリス『ファンク・ウェーヴ・バウンシズ Vol. 1』
9位 Special Favorite Music『Royal Blue』
8位 高井息吹『世界の秘密』
7位 ベック『カラーズ』
6位 チャーリー・ブリス『グッピー』
5位 パラモア『アフター・ラフター』
4位 bonobos『HYPER FOLK』
3位 小沢健二『流動体について』
2位 セイント・ヴィンセント『マスセダクション』
1位 tofubeats『FANTASY CLUB』
以上、26作品のランキングでした。「アルバムランキングなのに、小沢健二のシングル入ってる!」って思われるかも知れないですが、小沢健二好きで今年話題にもなった重要作なのに「シングルだから入れない。」というのはダメだなって思い、今回は特別待遇で選びました。
さて毎年ですが、ランキング付けた作品はどれも1位にしたいくらい素晴らしいんですが、今年に限っては、tofubeats『FANTASY CLUB』 がずっと図抜けて1位ではありました。個人的には2017年をもっとも適切に表した1枚であり、2010年代を代表する1枚であるとすら思っています。それこそ、くるりの『THE PIER』くらいに評価されるべきアルバムだと私は思っています。
来年はどんな作品に巡り会えるのか、今から楽しみにしています。
それでは皆様、よいお年を。
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