小児がん女子・シーズン2(8)
鼻血が止まらなくなった日から数日、少しずつ白血球が回復してきた。この分ならクリスマスは家に帰れるかもしれないね、などいっていた19日のこと。
長女は高熱を出した。朝、少し高めで昼近くに落ち着き、午後の検温をしたときだった。美人の看護師さんと「顔色もよさげだし、あっても37℃くらい?」などと話していたら、39℃オーバーだった。
「インフルエンザかな!」と言うと、長女は「検査イヤなんだけど」と心底嫌そうに言った。すぐに主治医が来て、容赦なく鼻に棒を突っ込んでいた。長女はお気に