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自動思考について
認知行動療法(CBT)の認知再構成法などで使われる用語である自動思考。
ある出来事に対して、ふわふわと自然と浮かんでくるような考え。
この自動思考が、認知の歪みとして捉えられるようなものであるとき、つまり合理的でないものであるときにその歪みを修正していくのが認知再構成法などの考え方である。
では、自動思考とはうつなどの病的な状態特有のものなのか?といえば、そうではなく、人それぞれが生活の中で獲得なり学習してきた、物事への対処の仕方としての方法のまとまり(枠)のようなものである。
環境要因として身につけたものであるが故に意識化することは難しい場合もある。自然と浮かんでくるもの、というのもそのあたりと関係があると考える。
生活の中で身につけた自然な反応と考えれば、何も病的な状態でなくともそれらは働いているわけで、それらの方法(枠)がある意味限界的となったり、うつによる症状により増幅されたりすることで、合理的な考え方や認知からは遠くなってしまうことに問題点があるのだと考える。
ただし、非合理的な思考や対処が全て駄目だとも言えない面はある。なぜなら、それらの方法によってそれまではなんとか出来事への対処なりを行ってきたからである。
見方を変えれば、無意識的な反応により問題対処を素早く行う方法とも言える。ヒューリスティックなどとも呼ばれるものである。
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