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「0から学ぶ『日本史』講義」を一気読み

出口さんファンのひとりだけど、実は日本史モノはあまり手にしてこなかった。
海外旅行封印はしばらく続きそうだから、まずは国内旅行解禁に向けての準備。
京都周辺は改めてじっくり歩きたい。
近場なら鎌倉探検もいいね。
読書メモ的に書いておこう。

古代篇:平安時代、10世紀までの話

虚構を信じる力、ホモサピエンスによる「認知革命」から、グレートジャーニーを経ての定住革命あたりがプロローグ。
「民族」や「文化」という概念は生物学的ではない。DNAを調べれば沖縄を除く日本列島の人たちは中国や韓国の人たちより多様だという。
そう、日本は単一民族ではない。

天武天皇の皇后は、唐の女帝、武則天をロールモデルとした讃良(さらら)。のちの持統天皇。
女性が動かした奈良時代。
弱い男、強い女、賢い補佐。

僧界のプリンス最澄と、政僧の空海。
同時期に唐へ”留学”(出家)した出自の対照的な二人の帰国後の人生。金剛峯寺と延暦寺のイメージも変わってしまったな。
仏教でいえば、南無阿弥陀仏を唱えれば極楽に行けるとした浄土宗は庶民向け、インテリ層向けに禅宗が起こったとのこと。

古代史における中国と日本の関係は、現代の日本とアメリカの関係に似ている。
有史以来の物差で見たら、中国国家が日本を見下しがちなのも納得。

中世篇:平安時代後半から、鎌倉、室町時代から信長上洛の前まで

王家に嫁いだ娘の子を天皇にして安泰だった藤原家が終わってしまい「中世」が始まる。
摂関政治から院政と武士の時代になる。

権門体制は寺家、公家、武家の分業。

上皇たちのピクニック熊野古道。熊野詣とスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡業との共通点は面白い。
やっぱりどちらも歩いてみたい。

「鎌倉幕府」と呼ぶようになったのは明治20年代から。現在国の機関でも英文表記があるように、当時は中国の言葉を有難がった事実があったそう。「幕府」は中国で将軍の居場所の意味。だから鎌倉オフィスみたいな感じ。
六波羅探題は京都オフィスか。

今日の日本文化のほとんどが生まれた室町時代
東山文化、北山文化興味あるな。

守護から守護大名へ
将軍に任命された県警本部長がいつの間にか知事になっていったように、領内が独立国家化していき、今の日本の都道府県のスタイルに繋がる。

戦国・江戸篇:信長から薩長同盟、大政奉還まで

世界に存在感を示した16世紀の銀バブル 
キリスト教
カエサルが信長で、アウグストゥスが秀吉、そして家康
権門体制が終わった

貧しい人も多く、窃盗と並んで放火も多かった江戸。現在のように消火の水をかけられないので、火事があると周りの建物を壊すしかなく、それで柱の細い安普請な家が増え、それが今の日本の家にも続いているのではないか。

世界初の先物取引所、オオサカマーケット

現在の人は「武士道」を勘違いしている。当時のサラリーマンの処世訓 「7回君主を変えなければ武士とはいえない」。転職していい上司を見つけて一族を反映させるのが武士っていう意味だって。


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