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意味分節理論応用編(1) 空海『吽字義』を深層意味論として読む /表層の四項関係と深層の四(両義的媒介)項関係を重ね合わせた論理発生装置としての曼荼羅
弘法大師空海著『吽字義』を読む。 宮坂宥勝氏の監修によるちくま学芸文庫版と、加藤精一氏による現代語訳、角川ソフィア文庫版が手元にあるのでこれを読む。 『吽字義』は、かの弘法大師空海が数ある仏典の言葉から教えのエッセンスを抽出するように記した書である。そこに書かれていることを「読もう」としても、とても現世のうちに読み終わるようなものではなく、あるいは何度輪廻しても読み「終わる」ということはないのではないかと思われる。 いや、「読み終わる」どころか「読み始める」ことさえあや
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