それでは……本日も、没理想論争前哨戦の逍遥サイドから振り返ってみたいと思います。今日も、『小説三派』『底知らずの湖』『梅花詩集を読みて』につづいて『梓神子』を振り返りたいと思います。
恐ろしい夢にうなされている主人公が、怨霊の口寄せをしてもらうため神子の家を訪れます。神子が口寄せの呪文をはじめると、滝沢馬琴の怨霊が乗り移ります。そして、こんなことを語ります。
現在の作家や批評家の態度を批判するわけですが、このあと、主人公は怨霊がただの自慢オヤジだと悟り、なにを恐れることがあるかと怨霊の主張を諫めます。
ということで、この続きは……
また明日、近代でお会いしましょう!