それでは……本日も、没理想論争前哨戦の逍遥サイドから振り返ってみたいと思います。今日も、『小説三派』『底知らずの湖』『梅花詩集を読みて』につづいて『梓神子』を振り返りたいと思います。
神子の口寄せの呪文で乗り移った滝沢馬琴の怨霊を諫めるため、ウォルター・スコットの、架空の主人公が現実の歴史的な出来事で活躍する手法の作品を例に挙げ、主人公はこんなことを言います。
そして、煩悩と時制の関係について語ります。
そして、明治24年以後に時代小説が起こったら、という仮定をもとに、馬琴と今の作者を比較します。
ということで、この続きは……
また明日、近代でお会いしましょう!