それでは、今日から没理想論争前哨戦を鷗外サイドから振り返ってみたいと思います。
鷗外の批評は、逍遥の「梅花詩集を読みて」に移ります。
そして、今回も、早々と、ハルトマンの言葉にすり替えます。
で、このあとが、おそらく没理想論争前哨戦の要のところで、この段階では「没理想とは何を意味しているのか」ではなく、「ドラマとは何か」が主な論点となっていると思われます。鷗外はこんなことを言っています。
ここの「人間派の旨、若小天地想に在らば、是れ叙情詩、叙事詩、戲曲の三門を通じて求めらるべきものなれば……」っていう仮定も、勝手に鷗外が設けたものであって、逍遥の主張とはズレています。
このあと、鷗外は、あらたにゴットシャルの思想を紹介します。
ということは、こういう感じでしょうか……
ということで、この続きは……
また明日、近代でお会いしましょう!