#862 ついに来た!没理想論争のダースベイダー誕生だぁ!
それでは今日も坪内逍遥の『梓神子』を読んでいきたいと思います。
今日から最終回の「第十回」に入ります!
巫女に取り憑いた作家の怨霊の嘆きを次々と批判し、大量の怨霊に取り憑かれた巫女は気絶します。主人公が介抱していると、突然「取次のオヤジ」が現れ、これまでの主人公の批評の仕方を非難する、というどんでん返しの展開!最終回は、そのつづきです。
たびたび言ってますが、「竹のや主人」は饗庭篁村[アエバコウソン](1855-1922)のことです。
農夫が種をまくと、すぐ烏にほじくられることから、人が努力して成したことを、他が後から壊していくことのたとえ、また、いたずらに労力をはらう愚かしい無駄骨折りのことを、「権兵衛が種蒔きゃ烏がほじくる 三度に一度は追わずばなるまい」といいます。
これもたびたび言っていますが、「ホーマー」は古代ギリシャの叙事詩人ホメロス(生没年不詳)のことです。
#664でちょっとだけ紹介しましたが、イギリスの文芸批評家のリチャード・グリーン・モールトン(1849-1924)は1885(明治18)年に『劇作家としてのシェークスピア』を出版しますが、その副題は「a popular illustration of the principles of scientific criticism(科学的批評の原則の一般例)」です。
で、このあと、いよいよ、あの単語が登場しますよ!!!!
ついに来ました!「没理想」!!!!
ダースベイダー誕生の瞬間みたいですね!w
ということで、この続きは……
また明日、近代でお会いしましょう!