それでは今日も坪内逍遥の「雅俗折衷之助が軍配」を読んでいきたいと思います。
逍遥は、「衆理想皆是にして又皆非なるが為、絶対は衆理想を没却す」という、没理想論争の非常に厄介な箇所についてふたたび言及します。
まず、坪内逍遥は「没理想の語義を弁ず」でこんなことを言います。
で、自身の思想の核となる一文に辿り着きます。
これに対して、森鷗外は「早稲田文学の没却理想」でこんなふうに反論します。
このやりとりについて、いまいちど、逍遥は考えるのですが……
それについては、また明日、近代でお会いしましょう!