それでは今日も『底知らずの湖』を読んでいきたいと思います。
話の内容は、昨夜に見た怪しい夢に関することのようでして……場所はどこだかわからないが、池のような沼のような湖があります。周囲の距離もはっきりせず、湖のかたちは鶏の卵のようです。あたりの山々には春夏秋冬が一斉に来ており、空には高い峰々、滝の音は雷のようです。ここに霧が立ちこめる洞窟があります。これはどこへ続く道なのか。
浄土真宗では、極楽浄土にある宝の樹が並木になっていることを「七重行樹」といいます。
金沙とは「金の砂」だから「砂金」のことでしょうね。ありふれたもののなかにも価値あるものが混じり、汚れた環境のなかでも清らかさを保っていることを、「砂に黄金 泥に蓮」と言いますが、読みは「いさごにこがね でいにはちす」です。
ということで、この続きは…
また明日、近代でお会いしましょう!