それでは今日も坪内逍遥の『梓神子』を読んでいきたいと思います。
近頃、「おのれ」は恐ろしい夢にうなされます。名医を招き薬を服しますが効果がありません。怒りを家人にぶつけてしまうこともあります。家人は、卜者に占わせて病状をあてさせてみては?と勧めます。占わせてみると、卜者は眉をひそめて、数多の怨霊に取りつかれているといいます。その怨霊とは、生霊なのか死霊なのか……
そういえば、「遺伝」って表現は、いつから使われているんでしょうね……
以前に#077で肉食に関することをちょっとだけ紹介しましたが、日本は肉食禁止の勅令がたびたび発布されたため、いわゆる隠語が発展しました。まぁ……つまり……裏ではこっそり食べていたわけですねw……。馬肉は「桜」、猪の肉は「牡丹」、鹿の肉は「紅葉」、鶏肉は「柏」。僧侶は魚も酒も禁じられていたため、隠語が豊富にあります!鮎は「剃刀」、たこは「天蓋」、うなぎは「おんぞう」や「鉢巻」、鰌は「踊り子」、そして酒のことを「般若湯」と言っていました。
ということで、この続きは…
また明日、近代でお会いしましょう!