それでは今日も坪内逍遥の「雅俗折衷之助が軍配」を読んでいきたいと思います。
#152で、少しだけ紹介しましたが、ヴィルヘルム・ヴント(1832-1920)は近代心理学の祖です。ハルトマンが一元論であるのに対して、ヴントは二元論者で、精神と肉体は別物であり並行して存在する物としました。ヴントは、心理学を直接経験の科学であるとし、形而上学を攻撃しました。心理学と物的科学の差は経験を眺める場・見地の違いにあるのであって、扱う「経験」の定義そのものが違うのではないとしました。
ということで、この続きは……
また明日、近代でお会いしましょう!