それでは今日も坪内逍遥の『梓神子』を読んでいきたいと思います。
今日から「第八回」に入ります。
「第七回」で近松門左衛門の霊が嘆いた内容に対して、主人公が返事をするところから始まります。
「禁制札」は、権力者が禁止事項を木札で公示した文書のことで、「禁制」の二字の書き出しから始まり、その下に禁制の及ぶ範囲、禁令内容の箇条書き、次に違反者への処罰文言と続き、最後に発給年月日と発給者の署判で結ばれます。「法律の一元化」や「警察制度の確立」や「新聞の普及」などによって、1874(明治7)年、「禁制札(高札)」の廃止が決定され、1876(明治9)年には完全に撤去されました。「法律」に関しては#081で、「警察」に関しては#110で、「新聞」に関しては#043で少しだけ紹介しています。
ということで、この続きは……
また明日、近代でお会いしましょう!