さて……坪内逍遥の「小説三派」「底知らずの湖」「梅花詩集を読みて」「梓神子」を読み終えて、ここで、森鷗外の批評が始まります!鷗外が、「しがらみ草紙」第24号(明治24年9月25日)で、「逍遥子の新作十二番中既発四番合評、梅花詩集評及梓神子」を発表します。のちに「逍遙子の諸評語」と改題された没理想論争前哨戦の舞台をいよいよ読んでいきますよ!
忍月は石橋忍月(1865-1926)のこと、不知庵は内田魯庵(1868-1929)のこと、謫天は野口寧斎(1867-1905)のことです。
新たに注目する批評家を得た!坪内逍遥と幸田露伴である!
「阿堵」は中国の晋・宋代の俗語で「これ・あの」という意味です。
ということでこの続きは……
また明日、近代でお会いしましょう!