さて、『小説三派』に次いで読むのは『底知らずの湖』です。1891(明治23)年1月1日に読売新聞に発表された『底知らずの湖』に関しては、「シェークスピア脚本評註緒言」でこんなふうに言及されます。
ここでいうダウデンとは、アイルランドの批評家エドワード・ダウデン(1843-1913)のことです。ダウデンが1875年に発表した『シェークスピア-その精神と手法』はシェークスピアにおける精神と芸術の成長発展の姿を体系的にとらえた画期的な論考で、逍遥に多大な影響を与えました。ダウデンは『シェークスピア-その精神と手法』でこんなことを言っています。
この「底知らぬ(fathomless)」という表現からヒントを得て『底知らずの湖』を発表したといわれています。
ということで、さっそく『底知らずの湖』を読んでいきましょう!
ということで、この続きは…
また明日、近代でお会いしましょう!