それでは今日も坪内逍遥の『小説三派』を読んでいきたいと思います。
ここでいう「かの女史」とは、ジョージ・エリオット(1819-1880)のことです。
「ドーデー」とは、『アルルの女』(1872)を書いたアルフォンス・ドーデ(1840-1897)のことです。
「ウベルネ」は『八十日間世界一周』(1873)を書いた「SFの父」であるジュール・ヴェルヌ(1828-1905)のこと、「ハッガード」は、『ソロモン王の洞窟』(1885)を書いたヘンリー・ハガード(1856-1925)のことです。
「ホルムス」は、アメリカの作家オリバー・ホームズ・シニア(1809-1894)のこと、「ブレットハート」はアメリカの作家フランシス・ブレット・ハート(1836〜1902)のこと、「ベザント」はイギリスの小説家ウォルター・ベサント(1836-1901)のことと思われます。
当時最新のSFや冒険もの、さらにアメリカの作家まで網羅しているんですから、やはり逍遥はすごかったんですね。まさに、現実の報道者。
いつの時代も、批評家の態度ってのは、変わらないんですねw
ということで、この続きは…
また明日、近代でお会いしましょう!