それでは今日も坪内逍遥の「雅俗折衷之助が軍配」を読んでいきたいと思います。
無限の欲を持して絶対に対する理想を求める文人の坪内逍遥と、有限の欲を持して相対に対する理想を求める世間の坪内雄蔵……これですよ!没理想論争のモヤモヤが少し晴れてきましたよ!もしかしたら、逍遥って、西欧の「近代的自我」がもたらす「自己同一性」に抗った最初の作家なのではないでしょうか……
『呉子』は春秋戦国時代に著されたとされる兵法書で、武経七書のひとつです。武経七書については#858でちょっとだけ説明しています。「図国」「料敵」「治兵」「論将」「応変」「励士」の6篇で構成されており、指導者について論じた「論将」篇第四には、
とあります。将軍が自戒すべきことは5つある。管理と準備と決意と警戒と簡素化である、と。そして、こんなことも言います。
ということで、この続きは……
また明日、近代でお会いしましょう!