ハンバーグを包もう。わくわくするから。
ハンバーグは不動の人気メニュー。
“子どもたちの好きなおうちごはん”みたいなランキングの発表を見ると、必ず上位にその名前を見つけられるといっても過言ではないでしょう。
🥩いつでもどこでもハンバーグ
そしてもちろん、外食の花形でもあります。老舗の洋食屋さんでも、ステーキハウスでも、そればかりか定食屋さん、ファミレス…どこにいっても、お店を見渡せば、子どもだけではなく大人も含めて、きっと誰かが舌鼓を打っているに違いありません。
その人気を裏付けるように、バリエーションも豊か。王道のデミグラスソースもあれば、トマトソースに照り焼きソース。洋風和風となんでもござれ。パンに挟めばハンバーガーにもなるし、ごはんにも合う。ときにはカレーにだって載っかります。
ハンバーグステーキなんだから、調理方法は焼くものと思いきや、煮込みハンバーグやビーフシチューハンバーグというスタイルも定着しています。
まさにいつでもどこでもハンバーグ。世の中には、ハンバーグの花が咲き誇っています。
🥩わくわくな完成形
そんな中、あるひとつの完成形がこれ。このハンバーグです。
アルミホイルに、どどーんと鎮座するハンバーグ。その上には、お肉がごろん。そしてその周りにたっぷりのデミ系ソース。
それは、名門洋食屋さんの大人気メニューのスタイル。
アルミホイルにお宝が包まれたこのルックス、たまりませんよね。わくわくが止まりません。
今回はこのハンバーグを、トケイヤkitchen風にアレンジ再現してみたお話です。
🥩まずは焼こうハンバーグ
今回はビーフシチュー的なソースと合わせるので、牛ひき肉で作ることにします。
粘り気が出るまでしっかり練って、フットボール型にまとめます。まとめるときは手のひらに油を塗っておくと、タネがくっつきにくくなるので、表面がなめらかに仕上がりやすくなります。
フライパンに油を敷いて、タネを載せてから火をつけます。
焼き色がついたら返して、両面をこんがりと。
今回のレシピでは、このあとハンバーグをソースと一緒に加熱していくので、ここでは中まで火が通りきってなくてもOKです。表面にしっかり焼き色を付けて、外側を固めるのが、焼く目的です。
🥩焼いたら包もうハンバーグ
さあ、いよいよ今回のポイント。“包み”の作業に入ります。
用意するのはまずアルミホイル。そして、これ。
ハンバーグが載っかるサイズの耐熱皿です。
お皿の上にアルミホイルを広げて、オニオンスライスとしいたけを敷きます。ハンバーグの下に敷く野菜はお好みでいいと思いますが、ソースを吸いやすいものがいいと思います。
野菜の上からハンバーグを置きます。アルミホイルで下のお皿が見えなくなってますが、うん、いいサイズです。
ここでビーフシチュー的ソースと、トッピング用のお肉登場。今回は、冷凍ストックしておいたものを使いました。
作り方はこんな感じです。
ハンバーグの上に牛肉の煮込みをどんと飾って、ソースをかけていきます。
仕上げにバターをオン。これが溶けると、ソースにコクと香りが加わります。
あとは包むだけ。
加熱したときに出る蒸気がホイルの中にこもるように、ちょっと膨らんだ感じの形が理想です。
🥩蒸しませハンバーグ
お店だとオーブンがあって、それでこのホイル包みを焼くことができますが、おうちごはんだとなかなかそれは難しいかも…ということで、今回は蒸して仕上げることにしました。
といっても、我が家には蒸し器がありません。
そこでこれで代用。蓋つきの深いお鍋+うつぶせに置いた耐熱皿。
こちらのシュウマイの記事でも紹介した、代用蒸し器スタイルです。
お鍋に水を入れて火にかけて、沸騰してきたら、ハンバーグを下に敷いた耐熱皿ごとうつぶせのお皿に載せて蓋をします。
10分ほど蒸して取り出しました。
通常のハンバーグを作るとき、焼き色を付けたあと水を入れて蓋をして蒸し焼きにする、みたいな感じで作るのですが、そのときの蒸し焼きする時間の目安がだいたい8~10分くらい。なので、今回もそこをひとつの目安にしてみました。
🥩ドキドキ開封の儀
いよいよ、御開帳。
まずはアルミホイルに縦に切り込みを入れました。
そして十字に。ドキドキしますね。
ちらっ。お、いい感じ。
どうでしょう。完璧な気がします。
アルミホイルを開いた瞬間に、湯気を伴って、ソースのいい香りがぶわっと立ちのぼってきて興奮の頂点に。
🥩包み焼きの魔力
仕上げに、彩りの刻みパセリをぱらぱらと。
いつものハンバーグ以上にわくわくします。
包み焼といいつつ、包み蒸しになりましたが、ごちそうが銀色のホイルの中に隠れた状態で登場して、それを切り開くことで登場するという演出。それは上がりまくる期待値に裏付けられた、無敵の魅力です。
なぜなら、ふだん食事するときって、まず目で見て、そして口に運ぶ途中香りがきて、そして食べて味を感じるという流れになっていると思います。
その場合、まず見た時点でいまからなにを食べるのかが認識できているはず。そうなると、香りに対してはある程度経験値からくる想像力で、予測がついていると思うんです。目で見てハンバーグとわかれば、脳は鼻腔の奥に記憶の中のハンバーグの香りを呼び起こして、食べる準備をしているはずです。
しかし、この包まれたスタイルだと、視覚というファーストインプレッションが遮られているので、開封した瞬間、目と鼻が同時に刺激されるんですよね。この突如現れる圧倒的な情報量がもたらす興奮は、まさに魔力です。
🥩包もう、わくわくするから
アルミホイルをあけるとき、ナイフを入れるのって特別な感じがしていいですよね。
開くと顔を出す大きな牛肉。その下にハンバーグ。周りにはたっぷりのデミグラスソース。ごちそうが過ぎる盛り付けです。
今回はセットにトマトに詰め物をした、ファルシサラダを添えました。
これもこちらの名物を、トケイヤkitchen流にアレンジしたメニユー。
レシピはこちらの記事で紹介しています。
いつものハンバーグにちょっとひと手間。でも、その手間でわくわく度がさらにアップするのは間違いなし。
牛肉の赤ワイン煮込みを作るとき、ビーフカレーを作るとき、多めにできたら冷凍しておいて、次にハンバーグを作る機会があれば、こんなアレンジいかがですか。
きっとおもてなしのテーブルにも活躍するはず。アルミホイルを開く瞬間のゲストの顔が目に浮かびます。素敵なおもてなしになりますように。