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本が心を癒す。自分に合った本の選び方「心と体がラクになる読書セラピー」

僕たちの日々にそっと寄り添ってくれる読書。

本を読めば万事解決!とまではならないものの、新しい知見を与えてくれ、心を穏やかにしてくれます。

でも、あくまでも趣味の域はなかなか抜け出せませんが、心を整えてくれる療法として存在してくれれば、本のすばらしさ、希少さはもっと大きくなるのでは考えたりもします。

心と体がラクになる読書セラピー」(寺田真理子 著)では、日本読書療法学会会長である著者が、自信の体験を通して感じた読書の効用を綴っています。

本当にそこまでの効果があるの?と思ってしまう人もいるかと思います。

現在、イギリスでは国として本を処方する取り組みまでありますし、新型コロナワクチンの迅速な接種で注目を浴びたイスラエルでは、読書セラピストが国家資格になっています。
日々のさまざまな悩みごとだけでなく、認知症やうつ病、腰痛治療など、読書セラピーはその適用範囲を拡大し続けているのです。

心と体がラクになる読書セラピーより

国として取り組くんでいることに僕も驚きました。

病院や図書館で、カウンセリングし、これがいいですよと、その人に合ったおススメの本リストを処方してくれる。

読書の意味がさらに見直されるというか、良くなるのではと期待を抱くし、そうなったらいいなと妄想もしてしまいます。

そんな夢を見ながら、”何を読もう?本の選び方”の章から、本の選び方に焦点を当てていきます。

今ならkindleunlimitedで読めます。


〇自分の気持ちに寄り添う本選び

自分の精神状態に合ったものを取り入れる気持ちで本を選ぶ。

音楽などと同じで、気持ちが落ち込んでいるときは、暗めの少し落ち着いた雰囲気のもの、気分が乗っているときはアップテンポで刺激を与えてくれるものを選びがちなのだそう。

選ぶもので自分の精神状態がわかるので、それを理解した上でこれから気持ちをどう持っていきたいかで選んでいくことも重要。

落ち込んでしまっているときは、優しく励ましてくれるような優しい本。

気分が上向いているときは、自己啓発など自分に刺激を与えてくれる本を選ぶ。

小説やマンガの主人公と自分を重ねるのも良いそうです。

本を読むことは、著者や登場人物を自分の中に住まわせることでもあります。だから、あえて「自分に取り入れたい要素を持っている作品を選ぶ」ことで、自分を変えていくこともできます。
(中略)
 ただし、落ち込んでいるときにやるのには、注意が必要です。(中略)落ち込んでいるときは自分の欠落した部分に焦点が当たりがちなので、気をつけましょう。

心と体がラクになる読書セラピーより

僕は感情移入しやすく読みやすいものといえば、真っ先にマンガが思い浮かびます。

個人的におススメなのは「はじめの一歩」。

いじめられっ子だった主人公がボクシングと出会い、強いとは何かを知るために身体も心も鍛えて強くなっていく物語。

気分が落ち込んだり、気分を盛り上げたいときに良いかと。

自分がどんな気持ちかをわかった上で、どうしていきたいかを考えて本を選ぶ。

そんな基準で本を調べてみるのも面白そうですね。

〇プロがすすめてくれる本を読む

書評家がすすめてくれる本、書店でおススメされている本を読む。

自分がまったく関心を持っていなかった本を選んでくれるので、違う視点を得られます。

素人にも多読な方はいますが、プロの書評家との違いの一つは、圧倒的な読書量です。素人の方が紹介する1冊の本の背後にあるのが1冊だとしたら、プロは背後に100冊あるようなもの。その読書量を背景にした文脈を持っているので、「この本はこういう位置づけにある」と的確に把握できるのです。そしてもう一つの違いは、尋常ではない書物愛でしょう。それがあるからこそ、その本のよさを選りすぐりの言葉ですくい出して届けることができるのです。

心と体がラクになる読書セラピーより

人間なので好みはそれぞれあるかと思いますが、プロがすすめる本を一冊読ん自分に合っていると思ったら、もう一冊おススメを読んでみるのも一つの方法。

書評家、図書館、書店に勤めるプロは、数多く本を読んでいる人がいるかと思うので、バックボーンが違うわけですね。

その豊富な読書体験から導き出される一冊には、説得力を感じます。

シンプルですが、本を読み慣れていない人、何を読んでいいかわからない人におススメ。


人とのコミュニケーションと違い、自分のペースで取り組める読書。

自分と向き合うことができ、相手の思考にも思いを寄せられる素晴らしいものですね。

無数に存在する本のなかから、自分に合った本を選ぶことで心が癒されるセラピーとしての読書。

気になった方は是非どうぞ。

今ならkindleunlimitedでも読めます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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